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「何でお前に言わなきゃなんねぇんだよ」

低い北山先生の声にびっくりする私。

「…ここの教師、ロリコンばっか」

「は?」

「玉森くん!教室帰ろ?!足も痛いでしょ?」

「うん。行こっか」

私の肩を抱いてもたれてくる玉森くん。お、重たい…。

北山先生にペコッとお辞儀するけど先生は黙りこんでた。



「玉森くん、教室まで頑張れる?」

「頑張れな〜い」

「えっ?!」

でも体育館の辺りまでは来たんだよね?

「こっち」

促されてこの間の校舎裏へ。

座り込む玉森くん。

「足痛いの?もう歩けない?」

大丈夫かな…誰か呼んでこようかな。

すると、いきなり引っ張られて玉森くんの腕の中へ。

体勢を変えられて、後ろからぎゅっとされる。

「ちょっと…」

「このままここでこうしてよ〜ぜ」

「ダメだよ!授業始まるから!」

二人とも授業さぼったらまた何か言われるだろうし、藤ヶ谷先生に知られたらもっと怖い。

「A、俺話あるって言ったのに約束破ったんだから今話聞いてよ」

それを言われると辛い…。

「わかった…」

「よし」

「話って何?」

振り向くとすぐそばに玉森くんの顔があってびっくりする。

「…んっ?!」

顔を掴まれキスされた。

やっぱりダメだ。教室に帰ろう。こんなこともうしちゃダメだし。

玉森くんの手がほっぺたからだんだん下がってきて私の胸へ。

「玉森くんっ、…話は?!」

「んー、ちょっと触ってから」

何それ、信じられない。

「やだってばっ!」

暴れるけどびくともしない。

「大丈夫、ここ穴場だから。」

そういう問題じゃない。

「あっ、ちょっと…」

制服の中に手を入れてくる玉森くん。

「…土曜日さ、Aめっちゃ可愛かった」

顔が熱い。

「あんな顔、俺にしか見せちゃダメだよ?」

胸が痛む。

「玉森くん、お願いだから離して…」

「じゃあ、裕太くん好きって言ったらやめてあげる」

こ、この人はっ…!

「早く言わないとブラ外すよ?」

背中に玉森くんの手が滑り込んできた。

「い、言う!言うから!」

玉森くんの手が止まって、向き合うように体勢を変えられた。

「…裕太くんが、…ゴニョゴニョ…」

好き、は小さく言って濁す私。

「聞こえませ〜ん」

うっ。

「す、きかな?」

「疑問形はダメ。あと名前がない」

「…裕太くんが、好き、です」

「よくできました〜♪」

玉森くんが嬉しそうに笑った。

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ayachoko(プロフ) - あずきさん» あずき様、まだ読んでいて下さって嬉しいです(T^T)実はこの後の展開にかなり迷ってます(>_<)可哀想すぎるかな、とか…(;_;)楽しみにして下さって感謝です!ありがとうございます(*^^*) (2017年4月16日 6時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 相変わらずツッコミながら読んでます(笑)わーついに部屋に…!どうなるのでしょう。更新楽しみにしてますね♪ (2017年4月16日 0時) (レス) id: dc6b6c7204 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayachoko | 作成日時:2017年4月10日 18時

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