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北山side
「相手を傷つけたくないのに、気がつくと嫌な思いをさせてしまうんです」
前もそんなようなこと言ってたな。
「…お前さ、相手の気持ちを気にしすぎじゃねぇの?」
「え?」
「こう思ってるかな、とか必死に相手のこと考えても結局は本人にしかわかんねぇんだし、考えるだけ、無駄。気を遣われ過ぎると相手もお前のほんとの気持ちがわかんなくなんだろ?」
考え込む広瀬。
「あとさ、人を不快にさせちゃうとか言うけど、この世に人を不快にさせない奴なんかいねぇよ。存在しないの。100人中100人がそいつのこと好きとか有り得ねぇから。」
「はい…」
「みんなに好かれようとしなくていいよ。お前のことわかってくれて大事にしてくれる奴にだけで。人間だから相性もあるんだし。」
まあ、こいつはこの容姿にこの天然さだから敵は多いかもしんないけど。
「少なくとも俺は広瀬が好きだよ」
顔がボッと赤くなる広瀬。
ん?なんだ?
…あっ!!
「ばっか!勘違いすんな!人としてって意味だわ!」
俺まで顔が熱くなってきた。
「はい…ありがとうございます」
お辞儀する広瀬。
「…仏陀が言ってたわ。誰からも批判されずに生きるのは不可能だって。昔からそうなんだよ。それに社会に出ればもっと理不尽な奴もたくさんいるし、今は社会に出るための練習だ、くらいに思っとけ。」
「…はい」
こいつが社会人になる頃は俺への気持ちなんか全くなくなってんだろうな。まあ別にいいけど。
「それよりさ、お前もうちょっと断れるようになれよ」
「え?」
「玉森とか。やならやだって言わないとさ」
「玉森くんにですか…」
煮えきらない返答にイラッ。
「だから〜、お前俺のこと好きなんだからさ、きちんと他に好きな人がいるって言えよ」
「私が先生を好き…?」
えっ?違うの?前告白してきたよな?
「先生、ごめんなさい…あれは忘れて下さい」
そういえばさっきも言ってたな、こいつ。
「何で?」
「先生が心配だからです…」
なんだそれ。意味不明だな。
「心配はいらないから。とにかく玉森に言っとけよ」
黙る広瀬。
モヤモヤすっけど昼放課終わっちゃうとやべえから体育館を二人で出ると玉森が。
「A、俺話あるって言ったじゃん」
「あ、ご、ごめんなさい」
また謝ってる。
仕方なくフォローを入れる俺。
「悪い、俺がちょっと広瀬に話あったから」
「何すか話って」
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ayachoko(プロフ) - あずきさん» あずき様、まだ読んでいて下さって嬉しいです(T^T)実はこの後の展開にかなり迷ってます(>_<)可哀想すぎるかな、とか…(;_;)楽しみにして下さって感謝です!ありがとうございます(*^^*) (2017年4月16日 6時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 相変わらずツッコミながら読んでます(笑)わーついに部屋に…!どうなるのでしょう。更新楽しみにしてますね♪ (2017年4月16日 0時) (レス) id: dc6b6c7204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayachoko | 作成日時:2017年4月10日 18時