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お昼休み、ゆりちゃんは一人で学食へ行っちゃったから、私はお弁当を持って裏庭へ。
携帯が鳴って、みるとお母さん。
「もしもし」
『A、大丈夫?』
「…お母さん、今日お仕事どうしたの?」
『院長先生に話して遅刻させてもらったの。ねぇ、A大丈夫なの?』
過保護だなぁ。でも嬉しい。
「大丈夫だよ、ありがとうお母さん。迷惑かけてごめんなさい…」
『謝らないで。先生にも相談したから、何かされたりしたらすぐ先生に言うのよ。先生、「僕が広瀬を守ります」って言って下さったんだから』
「…」
『先生、ほんと頼りになるし素敵だし、A良かったわね』
「うん。あ、友達が来たから切るね」
『わかったわ。じゃあね』
電話を切った。
食欲がわかなくてお弁当の蓋を閉じる。
「広瀬」
「北山先生…」
「おいで」
「…」
「広瀬」
「先生、私もう大丈夫ですから、構わないで下さい」
「大丈夫じゃねぇじゃん。」
黙ってると、手を引っ張られた。
…私、もっと主張した方がいいのかな。
いや、とか。
だけど主張しても受け入れられないことの方が多いから、つい諦めてしまう。
こういうところが良くないのかも…。
体育館の2階へ上がって座り込む私達。
「学校行きたくないって、ほんとか?」
北山先生も知ってるのかな、お母さんが学校に来たこと。
「…大丈夫です」
「大丈夫そうじゃないから心配してんだよ。この間は学校楽しくなってきたって言ってただろ」
「あれは…先生が私のこと前向きに考えてくれたのかなって嬉しかったから」
「えっ?!そうなの??」
「はい…」
あの時、手を握ってくれたんだよね。嬉しかったな。
「…俺、広瀬の力になりたい。なんかできることある?」
先生…。
「俺、あんまし頼りにはなんないけどさ、お前が笑顔で学校に来れるなら、その、前向きに考えてもいいし…」
…え?
ポカーンとする私。
それ、先生、まるで身売りみたい…。
「ふふ」
「何でそこで笑うんだよ」
「先生の思考回路が面白くて」
「…まあいいや、笑ってくれたし」
優しく微笑む先生。
「笑うと気持ちが前向きになれるってのは、科学的にも根拠があんだよ。アルファ波とやらが出るんだって」
そうなんだ…確かに今北山先生と笑ったら、少し気持ちが軽くなった。
「先生、私、人を不快にさせてしまうみたいなんです」
北山先生は黙って聞いてくれてる。
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ayachoko(プロフ) - あずきさん» あずき様、まだ読んでいて下さって嬉しいです(T^T)実はこの後の展開にかなり迷ってます(>_<)可哀想すぎるかな、とか…(;_;)楽しみにして下さって感謝です!ありがとうございます(*^^*) (2017年4月16日 6時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 相変わらずツッコミながら読んでます(笑)わーついに部屋に…!どうなるのでしょう。更新楽しみにしてますね♪ (2017年4月16日 0時) (レス) id: dc6b6c7204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayachoko | 作成日時:2017年4月10日 18時