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教室に戻ると、男子はほぼみんな保健室に行っちゃったから、女子だけ残ってる。
冷たい視線を感じながら席につくと、岬さんグループが待ってましたと言わんばかりに私の机へ。
「愛しの玉森くん、大丈夫だったぁ？」
「あ、うん…意外に大丈夫そうだった」
「何であんなに取り乱したの？」
まさか先生がなんかしたと思ったからなんて言えない。誰が信じるの？そんなこと。
机をガンッて蹴られてビクッとなる私。
「先生が優しいからってそんなんばっかしてると、痛い目みるよ」
「つーか学校来んな」
「自分のこと悲劇のヒロインかなんかと勘違いしてない？」
下を向いて俯いてると、玉森くん達が教室に帰ってきて、岬さん達が私から離れていった。
「A、ただいま」
ニッと笑う玉森くん。
「心配かけてごめんな〜」
頭をわしゃわしゃしてくる玉森くんを振り払う。
「玉森、倦怠期じゃん(笑)」
「ちげ〜し。おい、A、照れてんなよ」
ほっぺをムギューってされる。
「…玉森くん」
橘さんと大林さんがやって来た。向こうでは岬さん達が笑ってみてる。
「ん？」
「広瀬さん、玉森くんが階段から落ちたって聞いたらすごい取り乱しちゃって…」
「マジか。A、そんなに俺のこと心配だった？」
男子達に冷やかされて「誰だ、倦怠期とか言ったやつ」って笑う玉森くん。
「授業始まるのに飛び出そうとしたから藤ヶ谷先生が頑張って落ち着かせたんだよ。…抱きしめて」
「…は？」
「抱きしめられただけで広瀬さん急に落ち着いちゃって、席に戻ったんだよ」
玉森くんが私を見る。
「A、ほんと？」
「いやいや、藤ヶ谷も優しくは言ってたけど結構威圧感あったぜ」
「暴れる広瀬を掴まえてたしな」
岬さん達がこっちに来た。
「先生は悪くないし」
「授業始まるのに出てこうとしたらとめるでしょ」
すると、玉森くんに抱きしめられて、教室が更に騒ぎ出す。
「よしよし、A、怖かったな、可哀想に」
「怖いのは広瀬さんだし。この子変だよ！玉森くんも騙されてるよ！」
「俺、Aなら騙されてもいいし」
「…男ってほんと、アホばっか！」
岬さん達や橘さん達は離れていった。
「授業始めるぞ〜」
みんなダラダラと席へ戻る。
「…A、昼休み、話ある」
小さな声で私にそう言って玉森くんは席についた。
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ayachoko(プロフ) - あずきさん» あずき様、まだ読んでいて下さって嬉しいです(T^T)実はこの後の展開にかなり迷ってます(>_<)可哀想すぎるかな、とか…(;_;)楽しみにして下さって感謝です！ありがとうございます(*^^*) (2017年4月16日 6時) (
レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - 相変わらずツッコミながら読んでます（笑）わーついに部屋に…！どうなるのでしょう。更新楽しみにしてますね♪ (2017年4月16日 0時) (レス) id: dc6b6c7204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayachoko
| 作成日時：2017年4月10日 18時
