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玉森くんと二人で従業員出口を出て駐車場へ向かった。
「また送るから自転車を車に載せてくれる？」
「…いいです、話だけ聞くから」
「そう？じゃあ乗って？」
外で話すような話じゃないし。
エンジンをかけると玉森くんが「どこ行くんすか？」って聞いてきた。
「車の中で話してるのを他のスタッフが見たら誤解するかもしれないから、ちょっと離れたとこで話そ？」
「はい」
なんかやっぱり素っ気なくなったな、この子。
少し走らせて、近くの公園の駐車場に車を停めた。
「なんか買ってくる」
仕事終わりで喉が渇いているだろうから、自販機を指差した。
「いいよ、俺買ってくるから待ってて」
「へ？あ…」
勝手に降りて買いに行ってしまう玉森くん。
車に戻ってくると暖かいコーヒーを私にくれた。
「ありがとう。あ、お金…」
「いいです」
「や、でも誘ったの私だし」
「いーつってんじゃん。素直に受け取れば？」
「…はい」
可愛くない。
ひとくち飲んで「美味しい」って言うと玉森くんは漸く笑った。
「あのね、皐月さんのことなんだけど」
「しつこいな、断ったって言ったじゃん」
「違う、なんか皐月さんね、昨日ちょっとおかしかったみたいで」
「ふ〜ん」
興味なさそうな玉森くん。
「玉森くんにあんなにハッキリ言われてへこんでるんじゃないかな」
「しょうがないじゃん。もう好きじゃないんだし」
「そうだけど、言い方とかあるし、もっと円満にさ…」
要はいつまででもウジウジされると、藤ヶ谷さんとなかなか電話が出来ないから、玉森くんに何とかして欲しい。
どこまで嫌な女なんだろ、私…。
「無理。もう話すつもりないから」
「…ちょっと電話してみてよ」
「何言ってるんですか」
「お願い！元気かどうかだけでもいいから」
「そんな心配なら北山さんが電話したら？」
そうじゃない。
どうしよう…。
「…皐月さんとより戻したら？」
「は？」
そしたら皐月さんの気持ちも安定するかもしれない。藤ヶ谷さんが気にかけてあげなくても大丈夫になるはず。
玉森くんの肩を掴んだ。
「少しの間だけでいいから、ね？お願い」
「…北山さん、自分が何言ってるかわかってますか？」
「だって藤ヶ谷さんがっ…」
つい口を滑らせてしまった。
冷めた顔で見てくる玉森くん。
もう駄目だ。
「…電話するだけですよ、より戻したりはしないから」
「…っ、ありがとう…」
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ayachoko(プロフ) - ゆいゆいさん» ゆいゆいさん(*^^*)お忙しいのに貴重なお時間で読んでくださり感謝の気持ちでいっぱいです(T-T)更新のペースが早くて大変だと思いますのでゆっくり読んでいただければと思います(。>д<)ビジネスホテル、アレがないですもんね(笑)でもいかにも不倫っぽい場所かも(^^; (2017年9月27日 7時) (
レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいゆい(プロフ) - 太輔くんの主ちゃんは俺のだよっていうセリフにキュンキュンしました！！でも、一線越えたのがビジネスホテルで色々心配ですね笑 最近忙しくてお話しに追い付けていなかったりしますが、これを読むのが本当に楽しみになってます(^.^) (2017年9月27日 1時) (レス) id: 1462413259 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - sioriさん» sioriさ〜ん(*≧∀≦*)お忙しい中来て下さりありがとうございます！(*^^*)みっくんと穏やかに暮らしていけませんでした。欲に負けました、私←なりきり(笑) みっくんがいるのに贅沢すぎですよね(^^; (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - 紀輔さん» 紀輔さ〜ん(*≧∀≦*)んふふ、私BLは藤北だけは読んでるのです…( 〃▽〃)紀輔さんの文、すごく読みやすくて羨ましいです(T-T)北藤のプレゼントのお話、にやけました〜( 〃▽〃)攻めのみっくん、最高でした( 〃▽〃) (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
ayachoko(プロフ) - ピンクマカロンさん» そして、『あの夜君に抱かれたら』の藤ヶ谷さんですが、なんであんなに甘くてえろい藤ヶ谷さんが書けるんですかっ！もうドストライクでニヤニヤしちゃいました( 〃▽〃)更新、楽しみにしています！コメント見ると他の方も待ってるみたいですしねっ(*≧∀≦*)←圧力(笑) (2017年9月24日 21時) (レス) id: b1988500b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayachoko
| 作成日時：2017年9月12日 20時
