月光を浴びて ページ21
夜。
今夜はもう遅いということで、私たちはこの洞窟に泊めさせてもらうこととした。
ちゃんと部屋もあって、住み心地が良さそうなところだった。
明日、零さんとやらに話をする。
あの人……見た感じ老人口調で、のんびりとしている。
が、油断できない。
最初に現れた時の、あの異様な威圧感。
あれは、本物だ。
きっと、すごく強いんだろう。
そう考えると居ても立っても居られなくなった。
剣を掴み、洞窟の外へと出た。
夜で、辺りは暗く、あるのは月の光だけ。
気温も低く、しんとしている。
私は鞘から剣を抜くと素振りを始めた。
強くなりたい、全部守れるような強さを。
あの時のような、悲劇はもう起こさない。
零「熱心じゃのう、我輩関心！」
「…零さん」
暗闇から出てきたのは零さんだった。
零「強く、なりたいのかえ？」
零さんの質問に深く頷く。
「もしあのとき、私が強かったなら。みんな守れるくらいの強さを持っていたら。
父さんが、みんなが死ななくてよかったのかもしれない。
『もし、たら』の話をしても仕方がないのは知ってる。
だけどせめて、もうあんなことがないように、
強くなりたい」
零「ほう……」
零さんは私をじっと見つめた。
何故かそらしてはいけない気がして零さんの紅い目をじっと見た。
なんだろう、なにを言われるんだろう。
そう思っていると、イキナリデコピンされた。
「いっ」
零「それは関心じゃが、まず寝ること。もう遅い、寝るがよかろ」
零さんの言葉に私は眠りについた。
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シナモンロール様(プロフ) - まやさん» ありがとうございます！面白くできていたのなら、嬉しい限りですね！更新頑張ります！ (2017年4月5日 18時) (
レス) id: 767371c296 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 面白かったです！ 一気に、今あるお話全部読みきってしまいました(^-^) 続きがとても楽しみです。更新頑張って下さい！ (2017年4月5日 17時) (レス) id: d78b0177e8 (このIDを非表示/違反報告)
シナモンロール様(プロフ) - 愛良さん» ありがとうございます！この作品のコメント初めてだぁぁ！泉がカッコよく見えたなら、とても嬉しいです！テスト勉強が落ち着き次第、更新させてもらいます！ (2017年2月18日 8時) (レス) id: 767371c296 (このIDを非表示/違反報告)
愛良 - 全部見させてもらってます！！あんスタ始めたばかりで全然みなさんみたいに知ってる訳ではないので偉そうに言えませんがとても感動しました！！この作品も泉くんのカッコ良さがすごい伝わってきました！！！続きを楽しみにしてます！！ (2017年2月17日 23時) (レス) id: a2f401b16e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊かるぴす＊ | 作成日時：2017年2月4日 22時
