カフェラテ49杯目 ページ10
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「な、夏目くん…？」
怒りをあらわにしてるわけじゃないけど、
声がとても冷え切っていて。
いつもと様子が違うのは明らかだった。
「なんでここにいるノ」
憎々しげに、夏目くんが天祥院さんを睨む。
天祥院さんは何考えてるかわからない微笑みを
浮かべている。
「なんでって、君たちのあとは僕ら『fine』の
ライブだよ？」
知ってるだろう？、と言わんばかりの口調で
天祥院さんは言いのける。
夏目くんは『fine』と聞いた瞬間、顔を歪めた。
「…そのユニットを聞くだけで胸くそ悪イ」
「ふふ、ひどい嫌われようだなあ。
まあ仕方ないのかもね、君らは僕に全て壊されたんだから」
「『Tricstar』に負けたやつが偉そうニ」
「なら、僕に負けた君はどうなんだろうね？」
こ…怖い。
私の知らない何かがあったんだろうか。
この2人、ものすごく仲が悪い。
「あ、あの___」
「Aにまで手を出すなんて最低ダ」
…え？
2人の喧嘩に私が出てきて、目を丸くする。
天祥院さんが私に手を出した？
…いや、そんなことはなかったけど。
「手を出す？なんのことだい？」
「しらばっくれるナ。僕は見タ」
「ちょ、ちょ、待って！」
思わず2人の間に入る。
視線が私に集まった。
「私、なにも手、出されてないよ!?
天祥院さんとはさっきそこで会って
話してただけで、」
「____黙っててヨ」
ゾッとするほど冷たい声に遮られた。
夏目くんの声とは思えない。
私はびくっとして固まった。
「Aは、こいつのことが好きなんでショ？
___なんで、隠すの」
歪みのない声が、私の心にぐさりとつきささる。
「____ちが、私は、わた、しは…！」
夏目くんが、好き。
そう言いかけて、思いとどまった。
…そう、だよね。
夏目くんにとって、私なんてその程度だ。
今更ここで言ったって、振られるだけ。
「…何？図星で何も言えないノ？」
「………い」
ぎゅっ、と拳を握る。
「夏目くんなんか、大っ嫌い！！」
気づけば、私は夏目くんに背を向けて走り出していた。
自分でも、なんであんなことを言ったのか
わからない。
けど、どうしようもなく悲しくて。
今にも溢れ出しそうな涙を堪えて、ひたすらに走った。
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コフウ - すごく面白かったです！クラスメイトや夏目くんとの会話に、クスッと笑ってしまいました笑笑これからも頑張って下さい！！ (2020年5月20日 15時) (
レス) id: 16a5bce890 (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - すいさん» ありがとうございます！この2人は私の好みどストライクでして、私も好きです笑 ケンカップルといいますか、軽口を叩きあえる恋人っていいですよね。ご愛読ありがとうございました。 (2019年11月28日 6時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
すい - ありがとうございました好きです。夏目と彼女ちゃんの天邪鬼カップル最高すぎます (2019年11月26日 4時) (レス) id: 3f76f8d206 (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - 音琥さん» ええとじゃあ、私のボードに来ていただけますか？そこで感想言いますね！ (2019年9月28日 17時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
音琥(プロフ) - あるみかんさん» いいんですか!? 僕は感想を貰えると嬉しいので大丈夫です〜、あんまり自信がなくて･･･（） (2019年9月28日 7時) (レス) id: 678f16f62e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるみかん x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=48be83eaada675e79ed496ea5cdf8f4f...
作成日時：2017年10月6日 23時
