検索窓
今日:18 hit、昨日:26 hit、合計:677,394 hit

ひよこ #42 ページ44

.






ばっちーん!!




「 いっ...!? 」



どさ、と泉くんが倒れ込んだ。

右頬を抑えながら。




さ、流石にアイドルの顔はまずかったかな。

でも、他に打つところなかったし。




まだ熱の冷めない頬と、初めての感触を感じながら立ち上がる。



「 あ、あんた...見かけによらず凶暴... 」



凶暴?
正当防衛と言って欲しい。




いや、それよりも。




「 こ、これに懲りたら、もう二度とあんな事しないで! 」

「 ...感じてたくせに 」




ボソ、と呟いた泉くんの言葉に、
冷めかけていた熱が再び帯びてくる。



誰のせいだと思って...!





「 ...もう先行くから! 」


「 ちょ、ま...! 」






泉くんの声を無視して進んでいくと、
私たちを待っていたのであろう、4人の姿が。




「 あ、来ましたよ...ってAちゃんだけですか? 」



不機嫌にやってきた私に、青葉くんはちょっと
驚いたようで。

他の3人も「?」マークを浮かべていたが、
姿を現した泉くんを見て、顔をひきつらせる。






「 せ、セナ...どうしたんだそれ... 」



あの月永くんでさえも、少し引き気味に
している。


泉くんの右頬に、真っ赤は紅葉みたいな形の
て跡が付いていたから。





「 ......? 」



どうしたの、とでも言いたげになずなが
私を見た。

少しむすっとしながら私は答えた。





「 ...泉くんが悪い 」



続いて泉くんが口を開いた。





「 ちょっとからかっただけでしょぉ?
男の免疫なさすぎ 」

「 だ、だからって破廉恥だよ...!! 」





私の“破廉恥”、という言葉に何を思ったのか、
全員が泉くんに冷ややかな視線を送った。




「 泉さん... 」

「 セナ、それはない... 」

「 瀬名くん、やっていいことと悪いことが
ありますよ 」

「 ...... 」



「ちょっとぉ、変な勘違いしないでよねぇ! 」

「 勘違いじゃないでしょ! 」






実際にあったことを泉くんが暴露して、
ますます引かれていたのは言うまでもない。









.

ひよこ #43→←ひよこ #41



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (511 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1070人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あるみかん(プロフ) - 優樹菜さん» うわああああ!申し訳ございません、前回他の方にも注意して頂いていたのに…すぐに紅郎に修正いたします! (2017年11月26日 20時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
優樹菜 - #30話で気づいたのですが、鬼龍のしたの名前は、九郎ではなく、紅朗ですよ!(たしか)これからも更新楽しみにしてます! (2017年11月26日 8時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
あるみかん(プロフ) - p−−さん» ありがとうございます!楽しんでいただけてとても嬉しいです!頑張って更新するので、待っててくれると嬉しいです! (2017年11月23日 21時) (レス) id: 3df0130dff (このIDを非表示/違反報告)
たまたま(プロフ) - 初コメ失礼します!とっっっっても面白い!です!笑一気に読んじゃいましたwもう、続きが楽しみすぎてヤバいです!これからも更新頑張ってください*\(^o^)/* (2017年11月23日 20時) (レス) id: 0907e86698 (このIDを非表示/違反報告)
p−−(プロフ) - ですね! (2017年11月6日 21時) (レス) id: 3280412425 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*かるぴす* | 作成日時:2017年8月24日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。