速報！プロデュース科の問題児が全力疾走中！７

問題児のその後 ページ22

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「__いや〜、まだ終わんねえのな、“羽宮ロス”」

「まあ、アレでも一応トップアイドルだったんだし」



ある舞台裏。

ある4人組が親しげな様子で話していた。



「あの後さ〜、世界中で羽宮ブームとロスが来てさ、すっごい荒れたよね〜」

「引退してから7年経ったというのに未だに終わらないな、それは」



ふ、とさらさらの黒髪を揺らして1人が笑った。


羽宮Aのラストライブから、7年が経とうとしていた。

その後、世界は荒れに荒れ、彼女のグッズは即完売、ネットで富豪も驚きの値段で取引された。彼女は紛れもなく、歴代最高のアイドルとして名を馳せている。



そしてその後、世界中の有名人や有力者が集まる授賞式が開かれ、当然メインの彼女にも来るように手紙が来たのだが。

その日はちょうど、夢ノ咲学院の卒業式であった。



「Aのことだから卒業式出たがるだろうなとは思ってたけどさ、まさか授賞式サボるなんて思わなかったよ」

「あれは笑ったな〜〜、お偉いさん大激怒！
唯一マシだったのが送ったボイスメッセージっていう！」

「俺はヒヤヒヤしたよ…主役が来ないとか授賞式の意味よ」

「結局それは迷惑かけた人たちに無償でライブすることでなんとか落ち着いたんだったな」




ケラケラと笑う1人に対して、他の3人は呆れたように溜息をつく。

それと、と笑っていた1人が続けた。



「Aとサリ〜の結婚報道も凄かったよね〜」

「あれな、あれは本当、色々疲れた…」

「お前らの関係はアジア大会の時に公になってたからな、非難の声はほぼ無かったが」



夢ノ咲学院の生徒は勿論、レオンやジョン、スーザンにサリビア、ミシルにアイドルCなど世界大会の仲間も呼び。

Aのぶっ飛んでる母親も呼び、冒険家らしかった父親も呼ぶ。ちなみに父親もぶっ飛んでいた。
羽宮家の常識人は弟しかいなかった。どうなってんだ羽宮家。そして弟ご苦労様。



そして、そんな濃いメンツで結婚式なんてやったらもう大変。
血眼にして2人の結婚式会場を漕ぎ着けたマスコミが乱入、最後にはAを中心として変人たちでマスコミを追い出すために大暴れ。


某変態仮面が顔面パイ投げ専用のパイを用意していたり、羽宮家(弟除く)が何故かターザンの真似をしていたり。


「あんな結婚式、他にはないだろうね」

「あってたまるか…」



疲れ果てたように赤髪の男が肩を落とす。

そのとき、もう一つの声が響いた。





「みんなーーっ、準備はいい!?」

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