A組のプリンセス【1st day】 (ページ17)

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" 回想《いじめ》ページ17

ある朝、いつものように登校して、
教室へ入る。
すると目に入ったのは、

『…なに、これ』

落書きで酷く汚された、澪奈の机。
その落書きは悪口ばかり。

宇佐美「まさかドーピングしてたなんてね」

…ドーピング？
澪奈が？そんな訳ない！

甲斐「そりゃあ全国大会も勝てるよなぁ」

茅野「なんの話？」

宇佐美「ネットで拡散されてる。
この前の大会で澪奈がドーピングしたって」

香帆は、マイボイの動画を見せてくれた。

『そんな訳ない！』

景山「私はやってない！」

澪奈はそういうと、教室を出て行った。
私も、その後を追いかけた。

さくらside

澪奈がドーピング？そんな訳ない！

私も姫の後を追いかけよう

男子「あいつが認めるまで皆、無視な」

全員「はーい」

宇佐美「さくら、
あんたも付き合い考えた方がいいよ？」

茅野「どういう意味？」

諏訪「そのまま、景山といたら
あんたも景山と同じことになるよ？」

つまりは、イジメ。

私は、それを聞いて、
姫の後を追いかけるのを止めた。

甲斐「でも、姫花行っちまったぜ？」

諏訪「姫花は優しいから
どうせ何言っても一緒にいるよ」

水越「そうだ！私たちと常に
一緒にいるようにすれば、
景山と話せなくなるんじゃない？」

石倉「つまりは景山と早乙女が
喋ってるのを邪魔すればいいんだな」

宇佐美「ナイスアイディア！
てことで皆、姫花と澪奈が
一緒にいたら、無理矢理でも
引き剥がしてね。
姫花に変な虫つくとか、
嫌だし」

次の日学校へ行くと、

みんな、澪奈が空気と
化してるのがわかった。

景山「おはよ！」

シーンと静まり返り、
また皆喋り出した。

『澪奈、おはよう！』

景山「おは(宇佐美「ねえねえ、姫花！
昨日のあれ見た？」)」

『え？あ、見たよ』

宇佐美「めっちゃ面白かったよね？」

『うん！』