脱出ゲーム【迷宮病院】

脱出 7 ページ10

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そういうことで私達は宮地さんを先頭に歩く。


紫「なんか腹も減ってきたし〜」


氷「そういえば、俺もお腹は減ったかな」


本当ならもう晩ご飯食べてるだろうな…。
時間が止まっているから私はどれだけの時間箱の中にいたのかもわからないけど…。


貴『そういえば…真から聞いたことがあるだけど、あのメンバーにはキセキの世代って人や無冠の五将って人がいるんだよね？』


空腹を紛らわすために隣にいた黒子君に話し掛けた。


黒「はい、赤司君、緑間君、紫原君、青峰君、黄瀬君の五人がキセキの世代と呼ばれています」


紫「黒ちんもね〜」


黒「僕はシックスマンですから」


真から聞いたのはそのキセキの世代はとてもバスケが強いってことだった。無冠の五将はその次らしい。
私はバスケに詳しくないからよくわからない。
私には強いとか上手いとかはっきりしている方がわかりやすい。


氷「無冠の五将と呼ばれている人は、洛山の実渕、葉山、根武谷、誠凛の木吉、霧崎の花宮だよ」


まさか無冠の五将とやらに真が入っているとは思ってなかった。
確かにラフプレーしなくても真は強いし。
なんでラフプレーするかよくわからないし、私が止めたところでやめるタイプではない。
正直なところ一度くらい痛い目みれば気づくだろうって思ってる。
って思ってる事も真は知ってるんだろうな…。



キセキの世代について詳しく話してもらうと、バスケットボール超強豪校の帝光中学校において100名を超える部員達の頂点に立ち、「10年に一人の天才」と呼ばれた5人の選手たちのこと。



同じ年、同じ学年、同じ学校に10年に1人の逸材が5人も集まったことから、「キセキ」と呼ばれたそうだ。



彼らは一人一人が10年に一人の天才でありながらもそれぞれがオンリーワンの才能を秘めており、そのセンスは他のプレイヤーでは全く太刀打ちできないほどであった…とか。


貴『私、すごい人と知り合えたんだね』


なんて改めて思う。
そんなすごい人と出会えた事だけでもキセキだよ。


宮「いや、あれは変人ばっかの集まりだぞ」


黒「そうかもしれませんね」


否定しないのか…。
友達が変人扱いされているのに。
黒子君ってなかなか面白い。
自分もキセキの世代に含まれてるのに…。



次に無冠の五将について教えてもらった。
キセキの世代が帝光中学校で無敵を誇った同時代に、彼らと渡り合った5人の選手を指すもの。

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