脱出 6 ページ9
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とりあえずこのことを赤司君に報告しよう。
鍵を握りしめ、話し合いをしている赤司君達の方へ移動した。
貴『赤司君』
声を掛けると話し合いは一時中断され、その場にいた全員が私の方に顔を向けた。
赤「どうしたんだい?」
貴『今まで気づかなかったけど、私のポケットに携帯と鍵が入ってました』
岡「その携帯は使えるんか?」
画面を開くと圏外。
それどころか時計が止まっている。
○月○日金曜 午後7:12
未読のメールが一件。
あの時後で見ようと思ったメールだろう。
貴『…圏外です。ついでに時計も止まってます』
今「携帯は使えんってことやな。で、問題は鍵やろ?」
持ってた鍵を赤司君に手渡した。
赤「どこの鍵か分かっているのか?」
貴『いえ…』
鍵だけではなんの意味も成さない。
どうしたものかと考えていると…
宮「ちょっといいか?」
そこへ宮地さんが加わった。
宮「こいつを見つけた部屋、よくよく考えたら何も調べてない。他の部屋は机の引き出しからベットまで確認してたけど…」
そこまでを宮地さんが伝えると赤司君は私の方を見た。
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紫「室ち〜ん、お菓子〜」
宮「さっきからうるせぇな!轢くぞ!」
紫「その前に捻り潰すし〜」
宮「あぁ?」
紫「何?」
黒「宮地さんも紫原君も落ち着いてください」
私は今、宮地さんと紫原君と黒子君と氷室さんの四人と一緒に、私が入っていた箱がある部屋に向かっている。
なぜそうなったかというと…
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赤「今からその部屋を調べてきてほしい」
宮地さんの報告ですぐに赤司君が私に言った。
その部屋を十分に調べれていないのならまだ何か残されているはずだし、箱の中には他にも何か入っているかもしれないって事だった。
赤「一人では危険だからもちろん誰かと一緒にだ。宮地さん、一緒に行ってもらえますか?」
宮「ああ、いいぜ」
紫「じゃあ、俺と室ちんも行く〜。赤ちんいいよね?」
私の後ろには紫原君と氷室さんが立っていた。
赤「構わないよ。それから黒子も同行してもらう」
黒「分かりました」
黒子君はいつからそこにいたのだろうか?
自己紹介の時もすぐに黒子君を認識出来なかった。
彼曰く、影が薄いらしい。
世の中にはいろんな人がいるんだなと改めて知った。
真も猫被りするし、今吉先輩は人の心読むし。
貴『よろしくお願いします』
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時