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脱出 46 ページ49

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木吉さんとと根武谷さんを回収←し、私達はナースステーションに向かう。
そして男の子からもらった鍵を使い中へと入る。
やはり中は暗かった。
でも、暗さにはもう慣れていたのでみんなでそれぞれの場所を調べる。


木「ところで何を探すんだ?」


根「俺も聞いてなかった」


実「説明してなかったわね。今はカルテを探してるのよ」


森「必ずここにあるわけじゃないけどな」


でも、あの子からもらったしここには何かありそうな気がする。


降「見つけました!」


突然降旗君が声を上げる。降旗君の手にはA5サイズくらいの紙が握られていた。


氷「誰のカルテ?」


降「えっと…桐生…爽矢。7歳、男…。交通事故で搬送…」


近くまで行きカルテを見ると写真が付いてあった。その写真は1階で会ったあの男の子だった。



爽矢君っていうのか…。
爽矢君が言った通り、事故で右腕を切断と書かれてある。
内臓の損傷がひどく手術中に亡くなったと書かれてある。
カルテと言うよりこれは報告書に近い。



…で、これを見て何がわかるというのだろう?
これだけの情報じゃあの子の未練なんて分かるわけがない。
まさか切断した右腕を探して来いって言うんじゃないだろうか?
人の腕探しなんて、化け物に遭遇するぐらい嫌なんだけど…。
これはもう一度爽矢君に会う必要がありそうだ。


実「まだどこかにカルテがあるんじゃない?」


氷「そうだね。もう少し調べてみよう」


また部屋の物色が再開されるが、カルテらしきものや何かヒントになるものは見つからなかった。
引き出しなんかを開けていくとたまたまブレーカーの鍵を見つけた。これで電気が通る。
暗闇に怯えないで済む!


貴『ブレーカーの鍵を見つけました!』


森「さすがAちゃん!さぁ!俺の胸に飛び込んで来ていいよ!」


貴『これで明るくなりますね』


木「そうだな!偉いぞ!A」


降「俺、森山さんが不憫に思えてきた…」


実「いや、残念な人よ…」


根「そろそろ戻ろうぜ」


ひとまず鍵はポケットに入れナースステーションを後にした。



今回の散策は十分な収穫があった。
幽霊を見つけることが出来、早速カルテを発見。
何よりブレーカーの鍵をゲットできたのだ。


降「これで安心だよね」


貴『そうだね』


電灯をもった森山さんと鉄パイプを持った氷室さんを先頭に会議室へと戻る。
これで少しは安心出来る。
ブレーカーの鍵を見つけたことを今吉先輩に褒めてもらわなくちゃ。

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設定タグ:黒バス , ホラー , サイガ脱出シリーズ   
作品ジャンル:ホラー
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時

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