脱出 45 ページ48
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氷「Aちゃん、落ち着いて」
森「なんか、Aちゃんのキャラが不安定になってきてるね」
また話が脱線して行きそうだったのでもう一度女の人に尋ねた。
女「あっ!私に名前を聞いても無駄よ?だって名前わからないもの!まあ、知ってても教えられないルールだけど」
実「名前がわからない?どういうこと?」
女「そのまんまの意味よ!死んでんのはわかってるのに、名前と死因がわからないのよね〜。それに自分が何者かもわかってないわ!」
他に質問ある?
なんていいながらぷかぷか浮かんでいる。
この人呑気だな…。
女「それより恋バナしましょうよ〜!」
森「俺は好きな子がいるぞ!」
降「俺もいる!」
女「おっ、少年達青春してますな〜」
何をカミングアウトしてるんですか。
実「カッコいい子は好きよ」
氷「レオの場合、相手は男だよね」
女「まあ、そういうのもあるよね!世の中腐女子ってあるもの!」
なんか違うような…。
貴『あの…名前を教えられないのは分かりましたから、他に何か情報をもらえませんか?』
女「そうね〜。病室328に男の子二人がいるわよ」
男の子二人。
それは高尾君、宮地さん、木吉さん、根武谷さんの誰かってことか。
それとも幽霊か…。
森「特徴は?」
女「花札してて、プロレスラー並みの筋肉を持った人よ!」
実「根武谷ね…」
降「木吉先輩だ…」
どうやら幽霊ではないようだ。
女「そうそう!これをあげよう!」
女の人は診察机の上を指指す。
そこには鍵が一つ置いてあった。
女「集中治療室の鍵よ!何か役立ててちょうだいね!」
氷室さんが鍵を手にしポケットに入れた。
それを見届けた女の人はにっこりと微笑み私達を送り出した。
私達の本来の目的であったナースステーションを後にし、先に病室328へと向かう。
実「ちょっと?二人とも早く出て来なさいよ」
病室前に着くとレオ姉が中に声をかけた。
根「あ?レオか?」
木「迎えが来たのか!」
病室の扉を開けると中では木吉さんと根武谷さんがいて、二人とも花札をやっていた。
元気なら早く帰ってきてくださいよ。
降「なんか予想はしてたよ…」
氷「無事で良かったよね」
森「花札って…」
貴『一度会議室に戻りますか?』
実「いいわよ。こんな筋肉バカと天然バカのために帰ることないわ」
…筋肉バカと天然バカ。
言い方ひどいな。
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時