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脱出 39 ページ42

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貴『あの男の子からいろんな情報を聞き出すことが出来ましたよ』


私はガラス越しに報告をする。
防音ガラスではないようで…。


黛「二度手間になるから戻って説明しろ」


貴『分かりました』


男の子と葉山さんと涼太君の鬼ごっこが終わるまで私達はしばらく待機となった。
しかし、遅くなって心配させてはいけないという考えに至り、黛さんと若松さんは報告のため先に会議室へと戻った。


伊「Aちゃん」


ずっと立って待っているのは疲れるから手術台に座って待つ。
そうすることでガラスの向こうで座って同じように待っている伊月さんが見えるからだ。
しばらく待っていると残っていた伊月さんに声をかけられた。


貴『はい?』


伊「…ごめんね」


それは何に対する謝罪なのかわからなかった。
ただ伊月さんの表情はあまり良いものではないから、何か悪い事をしてしまったと反省しているような感じって事はわかる。


貴『それは何に対する謝罪ですか?』


伊「いろいろ…かな?日向の態度やメモのこと、それからAちゃんが身代わりになったこと」


伊月さんは本当に優しい人だ。
きっといい先輩なんだろうな。


貴『メモや身代わりは伊月さんのせいではないですよ。日向さんの態度は真の件もあるので仕方がないと思います。それにその話は終わったと思ってたんですけど?』


伊「そうだね。ごめん」


伊月さんは苦笑いを作ってまた謝った。
本来謝るのはこっちなのに…。


貴『あ…「あー!楽しかった〜!」


突然目の前に男の子が現れたのてでびっくりして出かけた言葉が失われた。
男の子はすごく満足気な笑みをしている。


黄「鬼ごっこなんて久々だったッス!」


葉「今度は化け物とやりたいよね!」


何かとてもやり切った感のある表情で入ってきた2人。
この2人は思い切り楽しんでいたのね…。


男「あ〜満足した!お礼にこれあげるね!」


男の子はどこからともなく鍵を出し渡してくれた。


男「3階ナースステーションの鍵だよ!この鍵はお姉ちゃんが使うといいよ!」


貴『どうして?』


男「なんとなく!幽霊のカンってやつだよ!それにね、お姉ちゃんはお兄ちゃんとは違う気配がする。纏っている空気が違うんだよね」


すごい笑顔でなんとなくって…。
そんな適当でいいのかな?
いや、幽霊のカンって何?
伊月さん達と何が違うっていうのだろうか?
空気って何?
聞きたい事たくさんあるけど男の子は上手く説明出来ないみたい。

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設定タグ:黒バス , ホラー , サイガ脱出シリーズ   
作品ジャンル:ホラー
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時

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