脱出 35 ページ38
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福「なら俺も…」
福井さんが名乗りを上げる前に私は首を横に振って制した。
貴『福井さんは説明のため残っててください』
笠松さんもいるから大丈夫だけど、笠松さんだけに全てを任せるわけにはいかないし、他のメンバーもいるからきっと大丈夫。
福「…じゃあお前ら、チビのこと頼んだぞ」
こうして私達は1階へと向かった。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
葉「化け物出ないんじゃつまんないね！」
若「出てこなくていいだろ！」
黛「お前ら煩い」
なんだか賑やかに1階へと足を運ぶ私達。
葉山さんのおかげで怖い思いをしながら歩くことはなかったけど、なんだか気を抜いてしまいそうだ。
伊「Aちゃん大丈夫？」
貴『はい、大丈夫です』
黄「何かあったら俺に言うんスよ？」
貴『ありがとう、黄瀬君』
黄「涼太でいいッスよ！」
本人がそう言うなら今度から涼太君にしよう。
黛「着いたぞ」
黛さんの一言でみんな立ち止まる。そこは手術室1。
ここに緑間君達がいる…。
中へ入るとガラス張りで奥の部屋が見えた。
おそらくここが手術の立会い、見学スペースで奥が手術を行うところだろう。
手術台や手術で使うような機械が置いてある。
緑間君達は手術台のすぐ下にいた。
三人とも怪我をして動けそうにないみたい。
黄「幽霊はいなさそうッスね…」
？「いるよ」
突然後ろから声がした。
振り返るとそこには患者服を着た男の子が立っていた。
男「今度は煩いお兄ちゃんがいないんだね。次はお兄ちゃん達が遊んでくれるの？」
男の子はどこか楽しげに尋ねてきた。見た目からして小学生くらいの小さな子。
黛「今はそれどころじゃない。さっさとここを開けろ」
男「いーや！」
男の子は黛さんの命令を拒否するとケタケタと笑い始めた。
葉「…キチガイ？」
黛「お前が言うな」
伊「緑間達の怪我を見ると、早く手当てしないとヤバイぞ」
黄「あー！遊んでる暇はないし、緑間っちを助ける術がないッス！！」
若「オイ！さっさとここを開けろ！！」
男「あー！もう！このお兄ちゃんも煩い！煩いの嫌い！」
男の子は両耳を塞ぎ騒ぎ始めた。
このままではこの子と話をすることも出来ずに戻ることになりそうだ。
せめて緑間君達を会議室まで連れて行けば、薬品を取りに行ったチームがもう戻ってるはずだから手当てが出来る。
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (
レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ！？ (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです！ (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます！頑張って更新しますね！ (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました！怖いけど楽しく読んでます！これからも頑張ってください！ (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイガ
| 作成日時：2014年3月11日 13時
