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脱出 32 ページ35

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笠松さんが報告を終えたら次は伊月さんが報告をする。


伊「散策1は5階南館に行きました。南館にはナースステーション、病室501〜550、治療室1、2、診察室3、4がありました。ナースステーションでメモと鍵を見つけてます。鍵はどこの鍵かわからない。メモはAちゃんが入っていた箱から見つけたメモと同じ大きさの紙に、血で書いたような字です。表には「真実へ続く扉。扉はまだない」裏は…」


伊月さんはそこで言葉を区切った。
みんな不思議に思いながら伊月さんの次の言葉を待っている。
でも、黒子君や森山さんはどこか暗い顔をしていた。
何を見たのだろうか?


赤「言ってもらえませんか?」


伊「…あまり言いたくはないな。それにAちゃんには聞かせたくない」


そう言ってメモを赤司君に渡した。
それは私に何か都合の悪い内容なのだろうか?
赤司君はメモを一目見てすぐに私をチラッと見た。


赤「…なるほど。これは過酷かもしれない。だが、真実は受け止めるべきだ。それにこれは君を指すものではない可能性だってある」


そう言って裏に書かれてあった内容を読み上げた。


赤「「彼女のゲームオーバーまで時間がない」」


ここで彼女って言うのは私のことだろう。
女の子は私しかいないし…。


貴『近々私は死ぬってことでしょうか?』


今「そんなことさせへん!」


赤「まだそうとは決まってない。とにかく最後まで報告を聞こう」


小「あっ、次の報告散策2だよね。俺らは1階北館に行ったんだ。そこには総合受付、外来診察室1、2、3、4、事務室、職員ロッカーがあったよ。変わったところがなくて戻る最中に化け物に襲われて、日向と木吉と離れて…。報告は以上」


以上で報告会は終わり、今後の行動について話された。



それぞれのチームが会議室から出てどれだけの時間が経ったのかはわからない。
今回私はメモのこともあり、強制的に待機組となった。
私は自分の前に二枚のメモを並べて悩んでいた。



一枚目は表が「君が答えを知っている」
裏が「四つの道が目覚める」
裏は私のことではないと思う。



二枚目は表が「真実へ続く扉。扉はまだない」
これは鍵の扉のことと思う。
裏は「彼女のゲームオーバーまで時間がない」
これは本当に私のことだろうか?



ゲームオーバーって「死」を意味するのだろうか?
そう簡単に直結するものなのかはわからない。
とりあえず、答えを知っているってメモについて考えた方が良さそうだ。

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設定タグ:黒バス , ホラー , サイガ脱出シリーズ   
作品ジャンル:ホラー
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時

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