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脱出 30 ページ33

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びっくりして私は福井さんの服の裾を握る。


笠「早く出ろ!このまま構わず走るぞ!」


福「おう!」


福井さんに腕を引かれ急いで外に出る。
そしてそのまま私達は無事に会議室へと戻ってこれた。



会議室の扉を開けるとみんなが心配してくれた。
内線で報告を聞いた時に戻ってないって言ってた小金井さんと水戸部さん、葉山さんと黛さんはすでに戻っていた。


今「Aが無事で安心したわ…」


そう言って頭を撫でてくれる今吉先輩。


貴『心配かけてごめんなさい。でも、桜井くんが…』


青「良なら心配ねぇよ。無事だ」


若「ああ!そうだな!」


…だよね。きっと大丈夫。
自分に強く言い聞かせた。


黄「Aっち〜!!」


貴『…Aっち!?』


一瞬誰に呼ばれたのかわからなかった。
だってAっちって呼ばれたことなかったから。
誰だろうとキョロキョロしていると、いきなり黄瀬君が抱きついてきた。


黄「Aっち!無事だったんスね!よかったッス!俺、Aっちにちゃんとお礼言えてなかったッスから…」


貴『えっ、あの、えっと…』


急な抱きつきに困惑してるし、いきなり呼び方変わった事にも驚きが隠せない。
黄瀬君って雰囲気的にも私のこと快くは思ってなさそうだったのに、いきなりの変わりようにびっくり。


黄「俺、尊敬した人には敬意を持って接するッスよ!」


黄瀬君に尊敬されるようなことをした覚えがないのに…。
それに、黄瀬君がモデルってこと知らなくて失礼なことしたのに。


笠「黄瀬!そろそろ離れてやれ!しばくぞ!」


そう言いながらもすでに黄瀬君の肩を殴っている笠松さん。


今「なんや笠松。Aにはもう慣れたんか?」


福「チビは平気になったんだよな?」


平気になってもらえたのかな?
ジッと笠松さんを見ていると、


笠「っ〜///お、俺を見るなー!!」


と、叫びながら離れていった。
なんだか少し傷ついた…。



そんなやり取りの中で赤司君が声をかけてくれて、戻ってきた私達のことを気遣って、報告会はもう少し休んでから行うって言ってくれた。
なのでその言葉に甘えて今は休憩中。


紫「Aちん、大丈夫だった?」


不意に紫原君が声をかけてくれた。


貴『うん、笠松さんや福井さんのおかげでね!そうだ、紫原君に渡す物があるの』


私は倉庫で見つけたドロップの缶をポケットから取り出し紫原君に差し出した。

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設定タグ:黒バス , ホラー , サイガ脱出シリーズ   
作品ジャンル:ホラー
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時

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