脱出 25 過去 ページ28
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私がレギュラーに選ばれた次の日から私に対する嫌がらせが始まった。
初めはスパイクやユニフォームが壊されていた。
部室のロッカーに入れていた私物もゴミ箱に捨てられていたり、落書きされていたり…。
貴『…』
別に堪えることは出来た。
でも、誰かに気づいてほしかった。
同学年の子は誰一人と助けてはくれない。
真や今吉先輩に相談しようか悩んだけど、どうしても言えなかった。
二人ともバスケ部のレギュラーで忙しくて、余計なことで心配させたくなかったから。
だから私は一人で抱え込んだ。
今「A、最近元気ないんちゃう？」
花「こいつから元気取ったら何が残るってんだよ」
貴『…はぁ。真も今吉先輩みたいに優しくすることを覚えたら？今吉先輩を見習ってよ』
花「誰がこんな奴見習うか！」
今「花宮、ええ度胸やな〜」
気づかれそうになるとなんとか誤魔化してみた。
でも、二人はすぐに気づいていたのかもしれない。
私が何か隠してることくらい…。
真と今吉先輩と一緒にいるところを見られると、男に頼るなって直接的にいじめてくるようになった。
物だけならなんとか耐えれたけど、暴力は心も身体も限界がきていた。
貴『なんで、私なんだろ…』
いつも独り呟いていた。
私は悪くないのに…。
どうして私が酷い目に遭うのだろう？
そんな時、試合間近で私は足に怪我をさせられてしばらく走れなくなった。
自然と私はレギュラーから外されて、いつの間にかいじめは終わっていた。
花「足の具合はどうだ？」
今「A、無理はすんなや？」
貴『…大丈夫ですよ！真の素直さに驚いてるだけです！』
花「テメェ…！」
言えなかった。
言ってしまえば二度と走れなくなるかもしれないと思ってしまったから。
足が治っても部に顔を出すことが出来ずにいた。
それでも走りたい私は、陸上部の練習が終わった後に練習しようとレーンの上に立った。
ところがレーンの上に立つのも怖くなってしまった。
足が竦んで動けなかった。
貴『もう走ることが出来ないなら…』
走ることの出来なくなった私は陸上部を辞め、夢も希望も全て投げ捨て、手首を切った。
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (
レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ！？ (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです！ (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます！頑張って更新しますね！ (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました！怖いけど楽しく読んでます！これからも頑張ってください！ (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイガ
| 作成日時：2014年3月11日 13時
