脱出 21 ページ24
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でも、さっきの化け物とは距離があるからどちらの化け物を倒して突破したらなんとかなりそうだ。
桜「ど、どうしますかっ!」
黄「あいつ!片腕がないッスよ!?ゾンビッス!!」
桜井君も黄瀬君も顔が真っ青だった。
無理もない。
私だって初めて見た時そうだったと思うし、あんなの見慣れてないから気持ち悪くなるはずだ。
福「…笠松、止むを得ないだろ?黄瀬とチビは持ってるものそこに置け」
笠「そうだな。桜井、スタンドを一本黄瀬に渡しておけよ」
いつでも戦えるようにと、私以外のみんながスタンドを持って構えた。
福「おい、チビ!俺から離れんなよ」
貴『は、はい!』
私は福井さんの背中に隠れる。
笠「どうやらのんびりしてられないようだな」
笠松さんが見つめる先にはさっきの頭の割れた化け物がやってきた。
完全に挟まれたのだ。
どちらかの化け物を気を引くことが出来たら逃げれるかもしれない。
でもどうしたらいいのか…。
桜「あ、青峰さんが一体倒して突破してました!な、なのでそれでいきませんか!?」
黄「さすが青峰っちッスね!でも、このメンツじゃ青峰っちみたいに喧嘩慣れしてないから無理があるッスよ!」
青峰君喧嘩慣れしてるのか。
すごいな…じゃなくて。
今の危機脱出方法を考えないと…。
こうしている間にも化け物はどんどん近づいてくる。
福「どうする、笠松?みんなで一斉に一体倒して突破するか?」
笠「だな。せーので行くか。頭の割れたやつを倒すぞ」
黄「あれ気持ち悪いから嫌ッスよ〜!」
福「そんなこと言ってる場合か!桜井!顔色悪いけど大丈夫だな!?」
桜「は、はい!スイマセン!」
道具があれば私も協力したいけど、どうせ足手まといになるだけなんだろうな…。
話し合いの結果、階段がある方、つまり頭の割れた化け物を倒すことになった。
私はみんなが倒してすぐに走れるようにと準備をする。
笠「いくぞ!せーの!」
みんながスタンドを振り回し化け物を殴り倒す。
その際、リアルにグチャリと何かが潰れる音が聞こえた。
耳を塞いておけばよかったと後悔した。
きっと内臓の潰れる音…。
想像しただけでも吐き気が私を襲う。
黄「うっ…、俺吐きそうッス…」
笠「っ…は、走れ!」
桜「…」
福「桜井平気か!?チビ!お前は前だけ見てろ!てか走れ!」
貴『っ!は、はい!』
手で口元を抑えて必死に走る。
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時