脱出 19 ページ22
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私はまず小金井さん達が食料を運び出したという倉庫以外の部屋に入った。そこにはまだいろんな非常食料が置いてあった。
中にはドロップ缶が置いてあった。
紫原君が喜びそうだなって思っていると、福井さんも同じことを考えていたのか、ドロップ缶を手に取って、「アツシにはこれやるか」って呟いていた。
後輩思いの先輩っていいな。
あっ、今吉先輩や真だって先輩に当たるのか…。
とりあえずドロップ缶をブレザーのポケットに入れといた。
隣の倉庫にはいろんな薬品や医療用具が置いてあった。
考えたくないけど、化け物に襲われて怪我した時に手当てが出来る。
そう思ってまず、消毒液と包帯を近くにあった段ボールに積めた。
黄「ところで氷雨さん。俺のこと覚えてないッスか？」
貴『ふぇっ？』
突然のことで変な声出ちゃった…。
顔を上げるとニコニコした黄瀬君が私を見下ろしていた。
その反対に福井さんと笠松さんはうんざりとした顔をしていた。
桜井君はまだおどおどしている。
福「出たナルシ…」
笠「しばくぞ黄瀬！」
桜「スイマセン！スイマセン！」
どうして桜井君が謝るのかよくわからない…。
それより、私は黄瀬君と会ったことがあるのかな？
しばらく考え悩み込んだけど、思い出せない。
黒子君に教えてもらったキセキの世代の一人ってことは分かってるけど…。
貴『ごめん、覚えてない…』
黄「マジッスか！？えっ！本やテレビでないッスか？」
本かテレビ？本なら作家？
テレビなら俳優？
それでも作家や俳優に興味ないから思い出せない。
真ならすぐに分かるかもしれないな。
今度真に黄瀬君のこと聞いてみよう。
貴『もしかして黄瀬君って作家か俳優なの？』
福「…黄瀬が作家だったら俺、逆立ちして雪ん中駆けずり回れるわ」
笠「…俺は黄瀬の作品絶対見ない」
黄「ちょっ！二人ともひどいッス！氷雨さん！俺モデルッス！」
モデルとか言われても、そういうのに興味ないからピンと来なかった。
貴『大丈夫だよ、私が知らないだけで、黄瀬君はきっと有名人だから』
黄「なんで俺励まされてるんスか〜！！」
桜「自分黄瀬さんのこと知ってるんで大丈夫です！って話に入ってスイマセン！」
貴『なんか私も謝った方がいいのかな？』
福「やめろ。これ以上謝る奴が増えるとウゼェから」
桜「ウザくてスイマセン！」
なんかそろそろ慣れてきたかもしれない。
桜井君が謝ってばかりなのを聞いているのが…。
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (
レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ！？ (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです！ (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます！頑張って更新しますね！ (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました！怖いけど楽しく読んでます！これからも頑張ってください！ (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイガ
| 作成日時：2014年3月11日 13時
