脱出 11 ページ14
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全体でのミーティングが終わり誠凛だけで集まる。
木「よろしくな!A!」
火「Aって、小さいんだな。ちゃんと食ってんのかよ?」
水「…」
小「水戸部が女の子、一人は大変だけど心配しないでって!」
誠凛のみんなは優しく声をかけてくれる。
私、ここにいていいのか不安になる。
だって、真の件があるし…。
誠凛にとって霧崎の生徒は敵なんじゃないかな?
貴『私がいていいんですか?』
日「何言ってんだダァホ!」
突然日向さんに後頭部を殴られる。
何事!?
伊「Aちゃん心配しないで?そりゃあ、Aちゃんと花宮は知り合いだし思うことはあるけど、やっぱり別だから…」
木「伊月の言う通りだぞ?誰もAを責めたりしないからな?」
黒「それに今は協力し合うべき仲間ですし」
仲間…か…。
なんだか懐かしい響きだと思った。
貴『ありがとうございます』
伊「わかってもらえてよかった。でも、日向…女の子の後頭部を殴るのはどうかと…」
火「最低だろ、です」
土「女の子には優しくしろよ?」
日「あ、わ、悪い…」
なんかさっきまでの威厳はどこへ?みんなに責められる日向さんを黙って見守った。
そして改めて誠凛だけのミーティングが始まる。
日「俺たちは四階を任させた。この先何が起こるかわかんねぇんだ。ぜってぇ、一人になるな。いいな?気を引き締めていけ!」
全「おう!」
日「じゃあ行くぞ」
こうして私は誠凛のみんなと四階の散策に向かった。
これから始まる恐怖が幕を開けたことも知らないで…。
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小「Aちゃんって今吉さんの知り合いなんだよね?なんか弱点知ってる?って水戸部が言ってるよ!」
水「…(フルフル)」
伊「コガ、水戸部が必死で首降ってるぞ」
黒「でも、今吉さんの弱点って興味ありませんか?」
周りの雰囲気とは似合わず、ほのぼのとした空気でたわいもない会話をしながら、日向さんを先頭に私達は四階へとやって来た。
四階も電気が通っていないのか真っ暗だった。
真っ暗と言っても全く前が見えないわけでもなく…。
先程から不思議に思っていたが、どうして私が拠点として使っている会議室だけは電気がつくのだろうか?
まあ、電灯を使わなくてもそれなりに前は見えているから問題はないが…。
それでも会議室だけ電気がつくのは不思議だった。
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時