脱出 10 ページ13
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みんなもその意見のようで早速私のスカートのポケットに入っていた鍵を使うことになった。
鍵は赤司君、緑間君、高尾君の三人で行くらしい。
早速三人が部屋を出たので残りは待機となった。
その間、私はヒントのことを考える。
宮「お前、大丈夫か?」
不意に宮地さんに声をかけられた。
心配してくれる優しい人だな…。
貴『大丈夫ですよ?』
あまり心配はかけたくないので笑ってみせる。
紫「俺らが大丈夫じゃないのにAちんが大丈夫なわけないし〜」
そこへ突然紫原君がやってきた。
そうだよね、不安で怖くて大丈夫じゃないって思えるのはみんなもだ。
貴『人って、大丈夫じゃないのに大丈夫って言っちゃうものだから…』
宮「無理に笑うんじゃねぇよ。轢くぞ」
そんな物騒な…。
でも、少し安心出来た。
ありがとう。宮地さん、紫原君…。
心の中で二人に感謝した。
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あれからどれくらいの時間が経ったのかわからないけど、赤司君達が戻ってきたところで再びミーティングが行われる。
開かないとされていた四つの扉はやっぱり鍵を使う事で全て開いたそうだ。
これでやっと移動出来る。
赤「これから散策を行う。ずっとここに居ても何も変わらないからね」
青「っても赤司、この人数で動くことねぇだろ」
赤「ああ。だから班を分けようと思う。海常は一階、桐皇は二階、秀徳は三階、誠凛は四階、陽泉は六階。洛山はもしもの時に備えて待機していよう」
笠「引き受けた」
今「わかった」
大「おう」
日「うす」
岡「了解」
それぞれの学校のキャプテンが返事を返す。
六校も集まっているのに全てを仕切る赤司君は一体何者なんだって謎が私の中で深まるばかりだった。
そろそろ慣れるべきなのかな?
赤「君には誠凛についてもらう」
貴『は、はい』
突然話を振られた事に驚き反応が遅れた。
それに気づいたのか赤司君はちょっと笑ってる。
黒「万一の時の連絡手段はどうしますか?」
今「たしか、各学校に一つづつストップウォッチあったやろ?それ使って時間決めよか」
赤「今から1時間以内に戻るように。何かあれば足の早い奴が伝令という形にしよう」
以上、解散って言葉とともに円陣が崩れるのを私は見届けていた。
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時