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脱出 9 ページ12

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赤「そうですか、ご苦労様でした」


宮地さんと一緒に赤司君に報告を終えてから今吉先輩のもとへ駆け寄る。


今「お疲れさん。大丈夫か?」


貴『大丈夫ですよ。もう子どもじゃありませんから』


今「そうやな」


今吉先輩は私の頭を子どもをあやすように撫でた。
子ども扱い…。


赤「今吉さん」


そしてすぐに赤司君が今吉先輩を呼び寄せるから、私はまた隅っこで一人座る。
ぼんやりと周囲を見ていたら一人の目が合った。
その人は待ってましたと言わんばかりの顔で近づいてきた。


森「いや〜!やっと話すタイミングが出来たよ!やっぱりAちゃんと俺は運命で結ばれているんだ!」


貴『は、はぁ…』


どうしよう。
変なのに絡まれた…。
しかもカッコいいのにすごく残念な人に。
名前は…なんだったかな?


早「も(り)やまさん!氷雨さんが困ってますよ!」


は、早口…。
ちょっと聞き取りにくいな。
もやま?あっ!森山さんだ!この人は早川さん!


小「ごめんね?大丈夫?」


この人は小堀さん。
すごく優しそうな人だ。
伊月さんとはまた違う優しさがある。


貴『はい、大丈夫です』


小「無理はしないようにね」


森「小堀!それは俺の役目だ!」


小「そうか?ごめんな」


早「こぼ(り)さんいい人過ぎ(る)っすよ!」


この三人はなかなかに面白い人だな…。
思わず笑ってしまった。


赤「全員集まってくれ」


しばらくしてから赤司君が声を上げると、全員が集合する。
そして、誰も何も言ってないのに円を組んで座った。
さすがバスケ部。
同じ部活動ならミーティングする形が分かるのか。
なんて内心感動していた。
それじゃあこの場合私はどこに?
なんて考える間もなく今吉先輩の後ろに立つ。


赤「宮地さん達が調べてきた部屋にヒントのようなものがあった。【君が答えを知っている】この君とは氷雨さんを指していると思うが…」


何かを言いたそうに私を見る赤司君。


貴『…現段階では私にはその意味がわかりません。でも、調べてみれば何か分かると思います』


赤司君はまるでその答えを待っていたかのような満足な笑みを私に向けた。今だ赤司君の目には慣れなくて、少し怖いなって思った…。


今「もう一つヒントあるやろ?【四つの道が目覚める】回りくどい言い方やけど、散策した時開かんかった扉が四つあったはずやし、そこのことを示すやろ。Aが持ってた鍵使うんちゃう?」

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設定タグ:黒バス , ホラー , サイガ脱出シリーズ   
作品ジャンル:ホラー
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レイナ(プロフ) - 花宮落ちが良いなと思います。 勝手ですみません(´×ω×`) (2015年7月27日 4時) (レス) id: 88a6ecb96b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 静狐さん» えっ!? (2015年7月3日 19時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
静狐 - 今吉さんです! (2015年7月3日 16時) (レス) id: c3c93e9f8b (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 秋狸さん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2015年2月16日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
秋狸 - サイガさんの脱出シリーズ待ってました!怖いけど楽しく読んでます!これからも頑張ってください! (2015年2月16日 16時) (レス) id: b6fc68a439 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サイガ | 作成日時:2014年3月11日 13時

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