教えてあげて、サルトルさん【五条悟】

変化 ページ14

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「また来やがったな小僧」


「どんなテンションだよ」





あの遊園地デート以降、悟と謎の距離感を感じてしまっている私は、今日は来なければいいなぁ…なんて考えてしまうことが多くなっていた。


しかし、このお猿(悟)は頭が悪いようで、私の心情などお構い無しに、空気を読まずに何度も私の家へ訪れてくる。









「お前とは絶対付き合わないからね」




もちろん結婚もしない。と先に断っておけば、まだ何も言ってねーだろと反抗的な態度を取ってくる悟。









「…だからさ？

毎回言ってるけど悟は弟なんだって」


「お前の弟になった覚えねーよ」






そして、なぜかキレ気味に答える悟は、返事はYESかハイかだなんて、とうとう独裁者のようなことを言い出した。









「ヒトラーかよ」






そんな些細な一言で始まった口喧嘩。



独り占めするようにソファに深く腰掛ける悟に、私は嫌がらせをするように尻で押しながら、無理矢理隣に座ってやる。









「私は悟が3歳の時から知ってんの。

今更そういう目で見れないって〜」





そういつも通りのテンションで言うと、悟がピクリと反応する。









「…？」





不思議に思って悟の方を向けば、驚く程真剣な顔をした悟と目が合った。









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