30話 ページ31
春市「ここなら人来ないかな」
A「春ちゃん、なんでそんな悲しそうなの？」
春市「最近上手くいってるって思ってたんだ
なのに、柚乃ちゃんグランドに来たら直ぐに兄貴の所に行ってテストの結果報告してた
、、、1番は兄貴じゃなくて僕にして欲しかった」
A「私も最近亮ちゃんと上手くいってるって思ってたんだ
なのになのになのになのに
なんで美海ちゃんが亮ちゃんに抱きついてるわけ？亮ちゃんもなんで受け入れてるわけ？
亮ちゃんにとっての私は幼なじみでしかないの？
こんなに亮ちゃんのこと好きなのに」
我慢してた涙が溢れ出てくる
しばらく沈黙が続く
それを破ったのは春ちゃんだった
春市「Aちゃんはテストどうだったの？」
A「落ちた」
春市「え？」
A「自分でもまだ信じられてないけど、私は落ちた
明日からは野球部メインで動くよ」
合唱部なのに
春市「ひどい、酷すぎる
Aちゃんあんなに自主練して頑張ってたのに」
A「しょせん私はこんなもんだったんだよ
いくら頑張っても柚乃には勝てない」
去年がまぐれだっただけ
【注】去年Aは選ばれてて柚乃は選ばれていません
最初から決まってたんだ、いくら頑張っても何をしても柚乃には勝てない
勝とうとしてたこと自体が間違い
もう辞める
柚乃と張り合うのは
親に愛されなくても別にいい
A「部屋帰るのキツイなぁ〜
柚乃に冷たくしちゃいそう
、
、
、
春ちゃん、春ちゃんは柚乃のこと諦めちゃダメだよ
柚乃のことだから春ちゃんよりも先に亮ちゃん見つけて嬉しい気持ちぶつけたかったんだと思う」
春市「そんなの、、、分かってる」
A「偉い偉い」
春ちゃんの頭を撫でる
春市「子供扱い」
A「、、、私の分まで頑張って」
春市「兄貴のことも諦めちゃうの？」
A「、、、どうだろうね
もうなんでも良くなった」
発表後はこの気持ちを受け止めて欲しかった
大好きな亮ちゃんのプレーを見たくてグランドに来た
けど、冷静になればなるほど亮ちゃんに会いたくなくなった
あんなに練習に付き合ってくれたのに落ちて
情けなくて顔なんか見せられない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩乃 | 作成日時：2019年1月30日 19時
