五条せんせぇの呪力うんま〜 〘呪術廻戦〙

恋愛成就 ページ27

海の家のおんちゃんは、そのまま話しを続けた。




人魚は人間を警戒していたし、洞窟に海水が満ちた時は危険だから、


普段は人間は満月の夜には滅多に来ない。



だからつい油断していた。



男は、月明かりに照らされた人魚を美しく思い、



人魚に見惚れた。



しかし人魚は、すぐさま海の中に逃げて行った。




ある日、村人が仕掛けた漁の網にからまった人魚を、



男が助けた。





人魚は、自分を助けてくれた男に興味を持ち、


２人は仲良くなった。



海の世界のこと、


陸の世界のこと。様々な話をした。



男は家族が亡くなり、村で寂しい思いをしていると、


人魚に教えてくれた。




居場所がないなら、一緒に海にくる？と、


人魚が男に提案した。



人間が人魚になれる方法を探す、と人魚が言い、


男は、考えてみる、と答えた。




しかし、ある日、人魚との密会が村人にバレて、



閉じ込められた男は、人魚に知らせるため、何とか牢から抜け出した。



人魚は、閉じ込められた男を助けるため、


水を操り村人たちに立ち向かうも、



村人たちに捕まり、


人魚の不老不死の力を信じた村人に、ころされかけてしまう。




人魚の元に辿り着いた男は悲しみ、


村人たちは海の神の怒りを買い海に呑み込まれた。


人魚を助けたい男は、人間の心臓を食べる人魚の伝説を思い出し、



自分の命を捧げるから人魚を助けてと神様に願った。



海の神は、男と人魚の愛に感動し、



人魚を助け、男のことも人魚にし、


２人は海の中で末永く幸せに暮らした。










「え〜話しやなあ、」




「村人が余計なことするんはどこの昔話でも同じやなあ」




「昔は今よりも科学が進んでない分、


不老不死やらなんやらが信じられてましたからねえ」




「だから、あの洞窟に満月の日に好きな人と行くと、


結ばれるっていう、恋愛成就のパワースポットって、


ガイドブックにも載ってんだぜ、」





「ふ〜ん、そうなんすか、せっかくだし行ってみますか、」




そんなこんなで、皆んなで恋愛成就の洞窟に行くことになった。

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