第7話:お食事 ページ9
Aside
今日の仕事はお食事を作って運ぶだけ。
お嬢様の前に、そっと朝食をお出しする。
お嬢様がそれを口に運ぶのをマジマジと見つめる。
レミ「…まあまあね。」
A「そうですか…」
まずくなかったことにホッと胸を撫で下ろす。
A「他の方々のお食事を運んできます!」
バタバタと慌ただしく図書館に向かう。
お嬢様は「先が思いやられるわ…」とため息を吐いていた。
A「パチュリー様、朝食をお持ちしました。」
本を見ながら食べられるようにサンドイッチを作った。
本を読んでいる途中の様なので、そっと側に置いてから、小悪魔さんに話しかける。
A「小悪魔さん!これ、お口に合うかわかりませんが…」
こあ「わぁ、ありがとうね。Aちゃん。」
背伸びして、別で作った朝食を渡す。
本来作るのはお嬢様、パチュリー様、妹様のみで良いのだが、せっかくなので、と。
私を優しく撫でてくれる小悪魔さんに軽く会釈をして、地下に向かった。
A「妹様、朝食ですよ。」
ノックをしてから入って、ワゴンの上の食事を部屋のミニテーブルに置く。
まだおやすみのようだ。起こさねば。
A「妹様、朝ですよ。起きてください。」
軽く揺すると、目を覚ました。
フラン「おはよう。また貴女?」
A「はい。また私です。」
妹様は心底嫌そうな顔をしている。
あんまり此処にいても悪いので、私は朝食について伝えると、まだ一人分の食事が乗るワゴンを持って走り出した。
A「めーりん!朝ごはんだよ!」
この館で唯一タメ口呼び捨てなめーりんに向かってダッシュをする。
大声なのに返事がない。
おかしいと思いながら駆け寄る。
私が門のそばを見ると、案の定、めーりんはぐっすりだった。
どいつもこいつも朝から寝やがって←
A「めーりん、朝だよ。起きて。」
此方もゆさゆさと揺すると、目を覚ました。
美鈴「あ、Aさん、おはようございます!」
めーりんはビシッと敬礼をする。
私もビシッと敬礼をして、ワゴンの上の朝食を指差す。
A「朝食もってきたよ。門番大変でしょう?」
美鈴「わぁ!ありがとうございます!朝食の度に館に戻るの大変だったんですよ!」
A「えへへ。頑張ってね!」
私がぶんぶん手を振りながら走り去ると、めーりんも振り返してくれた。
ちょっと照れくさかったけど、とても嬉しかった。
これが日課になると思うと、嬉しくて堪らなかった。
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ネルト - 更新を〜……! (2020年3月28日 12時) (レス) id: fa042a10a7 (このIDを非表示/違反報告)
犬 - 更新頑張って下さいね♪ (2017年8月11日 1時) (レス) id: 2375fb5e49 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - すごく面白いです!!更新頑張って下さい!(≧∇≦) (2016年8月6日 1時) (レス) id: a5a2471c13 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 更新頑張って下さいね♪ (2016年1月31日 18時) (レス) id: bc85ce3fba (このIDを非表示/違反報告)
三日月β(プロフ) - 瑞飴瑠海さん» すみません、気付かずに付けていたみたいです。ご指摘ありがとうございます。感謝の限りです。 (2015年12月27日 22時) (レス) id: 3928a59327 (このIDを非表示/違反報告)
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