【東方】私は紅魔館のメイド長です。【成り代わり】

第6話:フランドール・スカーレット ページ8

Aside

A「妹様、失礼致します。」

重い音を立てて扉を開けると、可愛らしくて閉鎖的な部屋が見える。

ゆっくりとそこに入ると、部屋の真ん中でしゃがんでぬいぐるみを抱える金髪の少女がこちらを向いた。

？「貴女人間？珍しいわね。お姉さまが侵入を許して此処まで通す訳ないし…何者かしら？」

彼女は、口調はお嬢様染みているがまだ幼い声は少し刺々しかった。

A「失礼。この紅魔館で住み込みでメイドをすることになりました、十六夜Aです。」

私がぺこりとする。

丁度フラン…妹様と同じくらいの身長だ。

フラン「…そう。私はフランドール・スカーレット。」

妹様はため息を吐いた。

フラン「人間はすぐ壊れちゃうから面白く無いわ。出てって」

え、ちょ、原作よりも妹様の性格が刺々しい、怖い。

A「わかりました。また明日。」

私は部屋を出ると、図書館に向かった。

パチュ「あら、何の用？」

A「すいません。本をお借りしたいのですが。絵本で構いません故。」

私がそう言うと、パチュリー様は顔を少し顰めてから口を開いた。

パチュ「奥の本棚よ。絵本はあまり興味が無いから、自由に借りていっていいわ。ちゃんと返しなさいよ。」

A「ありがとうございます。」

私は適当に何冊か絵本を取ると、部屋に戻ってマニュアルの続きを読んだ。

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