【東方】私は紅魔館のメイド長です。【成り代わり】 (ページ7)

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第5話:住民ページ7

Aside

A「住み込みでメイドをすることになりました、十六夜Aです。よろしくお願いします」

ぺこり、と集まった人達にお辞儀をすると「よろしくね」と聞こえた。

妖精メイドの皆さんの目が子供を見る母親のそれなんですがそれは。

？「レミィ、人間なんて連れてきたの？貴女の捕食対象じゃない。人間なんてすぐ壊れちゃうんだから、変に愛着が湧いても面倒よ。」

パチュリー…様の目は、哀れみつつも鬱陶しそうにこちらを見ていた。

その目が少し、心に刺さる。

レミ「あら、いいじゃない。気に入ったら眷属にするし。貴女の暇潰しにも付き合ってくれるでしょう。それにこの子の能力はー…」

お嬢様がボソボソとパチュリー様に耳打ちをしている。

パチュ「ふーん。ま、良いわ。よろしくね、私はパチュリー・ノーレッジ。ここの図書館の主よ。」

A「よろしくお願いします。パチュリー様。」

暫くして、皆は散り散りになる。

自己紹介が終わったのだろうか。

でもフランちゃんの挨拶は聞いていない。

不審に思い辺りを見渡すが、フランはいない。

レミ「あらどうしたのA。メイドの仕事は明日からよ。」

A「あ、わかりました。」

フランを探していたことがバレて不審に思われたく無いので、とりあえず了承の意を示す。

レミ「…そうそう。ここにはもう一人住民が居るの。フランドール・スカーレットって言う、私の妹。詳しい事は言えないけど、いろいろあって地下に居るわ。あんまり近寄らないように」

そう言い残して去っていくお嬢様の背中を眺めながら、ため息をついた。

私は館の見取り図を暫く見た後、図書館近くの地下へ向かった。