第2話:憧れの貴方に ページ4
Aside
次の瞬間、男は止まる。
いや、世界が止まる。
A「な…に…これ…」
私だけ動く。
これじゃあまるで。
憧れの十六夜咲夜さんの『時間を操る程度の能力』じゃないか…!
歓喜で手が震える。
って、そうじゃないそうじゃない。
つまり私は、十六夜咲夜に成り代わったの…?
喜びの余り何も言えなくなる。
…私が十六夜咲夜ならするべきことは一つだ。
男からひょいとナイフを取り上げ、男にナイフを向けてレミリアの背に立つ。
この男はレミリアに向かって走ってるわけだから…
懐中時計を動かす。
男3「ぐはっ…お前…いつのま…に…」
勝手にナイフに向かって突っ込んできてくれる。
?「…!?」
レミリアは突然現れた私に驚く。
驚いた顔も可愛いなぁ。
私はもう一度時を止めて、男たちのポケットから同様のナイフを取り出す。
そして、それぞれ男たちに向かって投げて、もう一度時を動かす。
男たちはさっきの人同様に血を出して倒れた。
同時に能力の反動か小さな体に負担が掛かる。
私はへたりとしゃがみ込んだ。
振り返れば、レミリアが立っていた。
あ、死ぬ。
…そう思うも、次の瞬間レミリアに撫でられた。
驚きと喜びに硬直する。
?「ピンチの所を助けられとしまったみたいね。ありがと。ところであんた何者?名前は…無さそうだけど。」
A「あ、はい。なんだか時間を止めたり出来るみたいです…名前はありません。」
満月Aって名前があるけど言わない。
もし私が成り代わりなら、きっとレミリアは私に名前をくれるから。
十六夜咲夜と。
レミ「そう…私はレミリア・スカーレット。由緒正しき吸血鬼よ。貴女の力、面白そうね。」
やっぱりおぜうだ!やっほい!宴じゃ!←
A「えっと、どうも…?」
微妙な反応をすると、レミリアはその反応にクスクスと笑う。
レミ「良かったらうちに来なさい。どうせ行く宛無いでしょ?えーと…名前が無きゃ不便ね。私がつけてあげるわ。そうね…」
キター!
此処で十六夜咲夜って命名されるのね!
レミ「…A!貴女は今日から十六夜Aよ!」
A「…へ?」
咲夜じゃない…!?
私が成り代わったせいで何かおかしくなったの!?
レミ「何よ。私がつけた名前が不満なの?」
A「いいえ別に!よろしくお願いします!えっと…」
レミリアを呼ぼうとして暫く吃る。
面白半分で、にっこり笑ってそう呼んだ。
A「レミリアお嬢様。」
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ネルト - 更新を〜……! (2020年3月28日 12時) (レス) id: fa042a10a7 (このIDを非表示/違反報告)
犬 - 更新頑張って下さいね♪ (2017年8月11日 1時) (レス) id: 2375fb5e49 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - すごく面白いです!!更新頑張って下さい!(≧∇≦) (2016年8月6日 1時) (レス) id: a5a2471c13 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 更新頑張って下さいね♪ (2016年1月31日 18時) (レス) id: bc85ce3fba (このIDを非表示/違反報告)
三日月β(プロフ) - 瑞飴瑠海さん» すみません、気付かずに付けていたみたいです。ご指摘ありがとうございます。感謝の限りです。 (2015年12月27日 22時) (レス) id: 3928a59327 (このIDを非表示/違反報告)
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