【東方】私は紅魔館のメイド長です。【成り代わり】 (ページ3)

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第1話:なんかすごい荒れてるページ3

Aside

私は死んだのかな。

うん、きっと死んだ。

それからなんだかよくわからなくなって。

気付いたら、荒れた土地に居た。

A「えっ、ここどこ！？」

声を出して気付く。

幼い声だ、呂律が回らない。

焦って立ち上がって気付く。

視点が低すぎる。

体を動かして気付く。

これはもしや…

A「からだがちぢんでる！」

目が覚めたら身体が縮むとか何処の名探偵だよ！

いや待て、この身体は私に似てない。

確かに黒髪だけど、身体はやけに色白くて細い。

身体が縮んだとて、流石にこうはならない筈だ。

結論:生まれ変わった。

うんそうか、ならしかたないな。

A「って、なんでやねん！」

関西特有の有名なツッコミを叫ぶ。

※関西人以外が言うとおかしい上に反感を買うので気をつけましょう。

周りを見ると、なんだか時代背景もかなり古そうだ。

何もかもがわからない。

ここは過去なのだろうか、何故生まれ変わってこんなところに？

そんな思考は、銃声で掻き消された。

男1「チッ…しぶてぇな。流石吸血鬼って奴か？」

？「あら、その程度の武器装備で私に勝てるなんて、笑わせないでくれる？」

いきなり聞こえるその言葉に、大層焦る。

え、吸血鬼！？

吸血鬼っておぜうさまやフランちゃんみたいなのだよね…

私は今無防備な普通の人間…どう考えても殺される！

目をキュッと閉じて縮こまる。

男2「そこのガキ邪魔だ！どきやがれ！」

ズシャッ…という音とともに地面に倒れこむ。

吸血鬼を狙う人間にぶつかられてしまったみたいだ。

今ので完全に私も吸血鬼の標的にされた気がする。

いやいやまだ死にたくないっす生まれ変わったばかりっす。

命乞いでもしようかと考えつつも、銃に囲まれた吸血鬼を見る。

我が目を疑った。

A「お…おぜうさま…！？」

？「ん？何よアンタ」

紛う筈がなく、吸血鬼の姿はおぜうさま…

もとい、レミリア・スカーレットのものだった。

やっベー今ので標的確定だわ人生詰んだ。

ポケットの中を漁っても懐中時計しかない。

咲夜さんとお揃いだけど、今はそれどころじゃない！

慌てていると、レミリア(？)の背後から銀製ナイフを持った男が走ってくる。

男3「これでもくらえ！」

？「…ッ！」

不意を突かれてしまったレミリア(？)は無抵抗。

私は咄嗟に懐中時計を止めた。