BLEACH*私の人生は…* (ページ29)

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剣｢A｣

貴｢はい…｣

剣｢本当のことを言え｣

貴｢…｣

剣｢…生き…てぇか？｣

貴｢剣八…さ、ま………｣

Aの声が震える

剣｢生きてぇか？｣

希望を抱いてしまう心

剣｢生きてぇかぁあ！？｣

剣八は大声を出す

その声には

怒り、優しさ、寂しさ、愛が混じっていた

貴｢剣八…さまぁ………｣

そんなこと思ってはいけない

生きたいなど…私は……っ

掟を破り、命は消えかけ

希望なんて…

最初から無かった…

ただ、貴方達に出会い

私の心に生きたいという

願いが、希望ができてしまった

私の力は世界を滅ぼしてしまうほど

強い、強すぎる…

斬魄刀を抜いてはいけないのは

その力のせい…

なのに、私は…っ

Aは自分を責めた

否

それは、自分の希望を押し潰していた

押し潰すために自分を責めた

剣｢てめぇは、斬魄刀を抜いた｣

剣｢だが、誰一人として傷ついちゃあいねえ｣

貴｢…！｣

剣｢もう一度聞く｣

貴｢剣八様……剣八様…｣

剣｢俺と共に、生きてぇか！？｣

Aはもう、希望を消すことはできなかった

それは、Aの中から溢れだし

声となって吐き出された

貴｢生きたい………｣

剣｢あ？聞こえねーなあ｣

貴｢生きたぁあい！｣

静寂が包むこの場所で

Aの声だけが響き渡る

Aの瞳から零れる、大粒の涙は

雨のように地へ落ちてゆく

止まることを知らない涙

貴｢剣八様ぁ！…うっ……｣

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貴｢助けてぇ………！｣