兄さんが優しい理由。【黄瀬涼太】

禁恋...8★ ページ10

Aは


可愛い、俺の妹。


無愛想だけど


笑うと、すごく可愛いし


ほんとは、優しいし。


そんなAが、


"妹として"好き。


.


.


.


黄「A、今日の夕飯は何にするっスか？」


貴「私が作ります」


黄「え？」


貴「だから、兄さんは何もしなくていいですよ」


それは. . .


黄「俺のため？」


貴「違います」


黄「. . . っスよねー. . .」


やっぱり


まだ、仲良くなれないみたいっス。


.


.


家について、Aが料理をし始めて

俺は勉強もテレビも見ないでその姿を見ていた。


貴「. . . あの、そんなに見られたら集中できません」


黄「あ、ごめんごめん」


.


.


それにしても. . . .


.


Aは. . . 本当に可愛いっスね. . .


妹という枠組みを外せば


それは、恋愛対象になりかねないくらいに


.


.


.


貴「兄さん。できましたよ」


黄「あ？. . . !これ、」


貴「兄さん、好きでしょ？オニオングラタンスープ」


黄「好きっス. . . 大好きっス、愛してるっス!!」


貴「そ、それはよかったです. . . 」


Aが少しひきつりながら言った。


俺はすぐ、それを食べ始めた。


.


.


黄「おいしい. . . . っス」


貴「そうですか。よかった」


黄「俺のために？」


返事はどうせ
「違います」


そう来るに決まってると思った


.


.


.


.


.


貴「そうですよ. . . 」


黄「. . . え？」


.


.

.


聞き間違いだと思った. . .

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