兄さんが優しい理由。【黄瀬涼太】

禁恋...17★ ページ19

貴「っあ……れ…？」

なんで？

どうして泣いてるんだろう…

桃「Aちゃん…？」

黒「大丈夫ですか？」

ポロポロと涙がこぼれて止まらない。

緑「まったく…
お前はもっと考えて発言すべきなのだよ。」

赤「大輝、謝れ。」

蒼「…ぅ…悪ぃ。」

貴「い、いえ…」


どうしよう…


皆さんに心配させてしまうのに、


青峰さんが責められてしまうのに、


止めようとしてるのに、

どうしても止まらない＿＿＿


貴「あ、の、ごめんなさい…」


どうしよう、困らせてしまってる…


どうすれば分からなくて、頭がこんがらがってさらに涙があふれる。


.


.


.


.


.


黄「……A？」


.


.


.


.


.


.


突然かかった声に皆が反応する。

貴「に……さ…？」

黄「…泣いてるんスか……？」

貴「いえ…あの、違くて…」

黄「違うって……泣いてるじゃないッスか…」

貴「ぅ…ふぇっ…っ…」

あれ…？

なんか兄さんが来たらさらに泣きたくなってきた。

貴「…すみませ……兄さ…」

黄「…誰かに泣かされたんスか？
誰スか？A泣かせたの。

いくら皆でも、


＿＿＿＿許さないッスよ…？」


だめ…

いい、誰も悪くない。


ケンカなんてしなくていい。

黄「誰だよ…

俺の可愛い妹泣かせて、ただで済むと思ってんスか…!?」

貴「やめてください…!!
大丈夫ですから……信じてください。」

黄「………分かったッス…」

貴「……顔を洗ってきます。」


………私は、この家族に不満を感じているのでしょうか？

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