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「おーおー、ｎａｒｕｔｏくん」
ひんやりしたスマホの画面を耳に当て、電話に出る。
ベンチの木目を指でなぞりながら、返事を待った。
「……おーい。聞こえてる？」
喋ったものの、なかなか返事が来ない。
まあ大丈夫、ｎａｒｕｔｏはこんな奴だし。
初めて話した時も、まるで挙動不審だったのを覚えている。
お釣り入れ忘れた、だの、レジ袋ってカードいります？だの。
大体こういう時は、寝てるか無視してるかの二択だ。
(.........待って全然出ないんだけど、流石に遅くない)
「死んだ？死んでんの君」
もしそうだったらまずい。やばい。
半分ふざけて半分真面目。
思わず、そう口に出すと
「ぬえ、まふま……あ。A」
やっと出たか、こやつ。
続く (更新停止中)
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作者名：tomato | 作成日時：2021年11月26日 19時
