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「行ってくるね、
写真盾の前で、私は静かに一礼した。
ほこりを手で掃い、もう一度手を合わせる。
「A、時間！時計見なさい!!!!」
突如とんできた怒号に肩をすくめる。
そうだった、ギリギリだったんだっけ。
はーい、と叫んで、良く磨かれた鞄を手にした。
見守っててね、どうか
「ん、行きますわ」
「頑張ってね、面接」
そう優しく微笑むお母さんに、そっと微笑み返す。
父さんが亡くなって、ずっと塞ぎ込んできたこの４年間
埋めるんだ、ここから。
拳をきつく握って、いつもより重く感じるドアを開いた。
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作者名：tomato | 作成日時：2021年11月26日 19時
