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ゆっくり休んでほしい。
Aを起こさないようにAの様子を窺いながらそろりとAから離れていく。すると突如、Aの目がカッと見開かれた。
「おわっ？！！」
「ぴゃっ？！！」
目が合うと同時にお互い奇声を上げると、俺たちは凄まじい早さで布団から飛び出した。
「いきなり起きるんじゃねェよ！吃驚するだろォが！！」
「しし、師範こそ！なに寝ている女の子の顔を見つめてんですか！！」
Aは少し乱れてはだけた着物を整えながら言う。
「見つめてねェ！大体、なんで俺とお前が一緒の布団で寝てやがる！」
「はあ？！それは師範が…！！」
おい待てェ、何でそこで黙る？
「あァ？！俺がなんだァ？！」
「師範が…師範が！！」
「師範が私のこと抱きしめて離さないから！！！」
ピシッと体が石化したかのように固まる。
俺が抱きしめて離さなかった…俺が抱きしめて離さなかった…俺が…抱きしめて…離さなかった…
ブワワと顔に熱が集中するのを感じる。Aは頬を赤らめ手で顔を覆った。
「おまっ、なんつー顔してやがんだァ！」
「それはこちらの台詞です！なんで師範が顔赤くしてんですか！」
朝目が覚めた時の状況からしてなんとなく嫌な予感はしてたが、まさか本当に俺がAを抱き寄せてたなんて思うわけねェだろォが！大体、どうやったらそういうことになるってんだァ！
「何もかも全部音柱のせいです！」
「あァ？どういうことだそれはァ？」
Aは昨晩の出来事を全て俺に話した。話の最中に耳を塞ぎたくなるような内容もあったが、話を聞けば聞くほどにAは被害者で、悪いことをしたと思う。それより宇髄の野郎…
「巻き込んじまって悪かったなァ。」
「い、いえ！こちらこそ、驚かせてしまってすみません。休めるものも休めなかったですよね…」
しゅんと顔を曇らせるAを見て、やっぱりこいつはつくづく馬鹿なのだと思った。
「なんでお前が謝ってんだァ？お前は被害者だろォが。」
「わっ、わっ？！」
俯いているAの頭をわしゃわしゃと撫でてやれば、驚きながらもその顔が少し明るくなる。
「A、今日は暇かァ？」
「え？えっと、特に予定は無いですけど…」
「ならちょっと俺に付き合え。」
「いいですけど…何をするんです？」
不安そうに尋ねるAの顔を見て、俺はニヤァと企みのある笑みを浮かべた。
「制裁だァ。」
罪には罰だ。
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瑠璃瑚(プロフ) - 釈迦様さん» お恥ずかしい変換ミスです…作中一通り見直して訂正はしたのですが、まだ直っていない箇所が有ればご指摘頂きたいです。 (2020年2月19日 20時) (
レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» なんとお優しい、、ありがとうございます！>< (2020年2月19日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
釈迦様 - 師範が市販…°。:(°ε°)ﾌﾞﾌｯ! (2020年2月17日 0時) (レス) id: bccea59c19 (このIDを非表示/違反報告)
しらとぅ(プロフ) - 瑠璃瑚さん» いえいえ！誰でもミスはありますよ！これからも頑張ってください！ (2020年2月8日 20時) (レス) id: 785ac6cfee (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃瑚(プロフ) - しらとぅさん» ご指摘ありがとうございます！お恥ずかしい変換ミスをしてしまいました、、>< (2020年2月8日 20時) (レス) id: f99ae6b9f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃瑚 | 作成日時：2020年1月11日 14時
