第40話「非番の日」夢主 ページ41
「……大丈夫?」
ツッコミ疲れてゼェゼェ云っている敦くんに、私は水を渡して云う。
因みに太宰さんは国木田さんに事務仕事を命令され、乱歩さんは駄菓子を買いに行った。
「だ、大丈夫……。」
「遊ばれてたねェ、敦。」
「遊ばれてましたね。」
「遊ばれてたね。」
「そんなにですか!?」
口を揃えて太宰さんと乱歩さんに玩具のように遊ばれていたと云う私達に、敦くんは矢っ張りツッコむ。
最早コレは本能だろう。
「……そういや、皆さんは非番の日って何してるんです?」
「妾は……買い物に行ったり……本を読んでる事も有るな。」
「僕は散歩ですね!お姉さん達とお茶することもあります。」
「私は太宰さんについて回ってる!そうじゃない時は……与謝野姉さまと同じ様に、買い物とか読書とかかな。……にしても唐突だね?」
どうして?と問う私に、敦くんは頭を掻きながら恥ずかしそうに笑って答える。
「いや、明日初めての非番で……。皆は何してるのかなぁって。」
「成程……。確か、私も明日非番だし何処か出掛ける?」
「……え?二人で?」
「うん?だって私達以外非番の人居ないし……。」
私がニコニコと笑ってそう云うと、何故か紅く顔を染めている敦くん。
「……別の意味で遊ばれてますね。」
「遊ばれてるねェ、いろはは無意識みたいだけど。」
「……え、私遊んでます?」
賢治くんと与謝野姉さまの言葉に、私は思わず聞き返す。
「いろは〜、助けてくれぇ〜!!」
「おい、暁に構わずさっさと終わらせんか!」
「厭です。だって私、今日の割り振り多いんですから。」
私が太宰さんの方へ行こうとすると、敦くんが私の服の袖を少し掴む。
「敦く……__?」
「あの、それって……デート、って……思っても……?」
「嗚呼、二人の男女が出掛けるからデート……そう……え、どうしましょう、太宰さん!私無意識のうちにデート誘ってました!」
「……うちのいろはに手、出さないよね?敦君?」
「も、勿論です……。」
「ほら、デートじゃないって、いろは。大丈夫だよ〜。」
そんな茶番を始めた私達を国木田さんは冷ややかな目で見つめ、与謝野姉さまと賢治君はと云うと……
「……太宰、いろはのこと溺愛してるねェ。父親的な感じで。」
「してますね。父親的な感じで。」
蚊帳の外で、お茶を飲みながらそんな会話をしていた。
兎も角、そんな訳で私と敦くんはデート改め、遊びに行く事になった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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業猫(プロフ) - ルナさん» コメントありがとうございます……修正しますので少々お待ちください;; (2020年6月4日 23時) (レス) id: 3f4322bc19 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 名字を設定しても、(名字)のままなんですけど.... (2020年6月4日 23時) (レス) id: 63ee3bf45b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:業猫 | 作成日時:2019年5月20日 18時