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不安 ページ5

あれから一週間

出水の事を忘れた日など一日もない。

自動販売機に飲み物を買いに来ているとたま
たま太刀川さんと迅さんに会った。

「よおA、ランク線しようぜ〜」

この人に会うといつもこうだ。すぐランク線
をしたがるので少し苦手だが今日は違う。

いいですよと言ってブースに入る

最近出水との関係が終わってストレスが溜ま
っていたのだ。今までは発散できていたが…

私から言ったことなのにまだ引きずっている

ランク線が始まり太刀川さんは私にこう言う

「最近出水が元気ないんだが何か知らね?」

思い当たる事と言えばあの事くらいだ。でも
どうして太刀川さんがそんな事を聞くのか。

何か私達の事を知っているのだろうか…

「知りませんけど、何で私に聞くんですか」

そう聞くと何故はかぐらかされる。どこまで
私達の事知っているのか少し恐くなる。

調子の出ない私は引き分けという結果だった

ランク戦が終わりブースを出ると人だかり。
あぁこの人と戦うとこうなるから嫌なんだ…

人だかりを抜けて帰路に着くと電話がなった

「もしもし、Aです」

するともしもしー俺だよ俺!と返ってきた。

俺俺詐欺かな…と思い会話を続けていると
どうやら電話の相手は米屋のようだった。

通話をしながら家に帰ると鍵が開いていた。

朝鍵をかけ忘れたのかと思って部屋に入ると
知らない男性がいた。顔の整った青年だ。

「あの、誰ですか?ここ私の家ですけど」

おずおずとそういうといきなり口に布を当て
られ、手を縛られてベッドに押し倒される。

「んん!んー、んー!」

抵抗するが男の力に勝てるわけもなく、簡単
に服を脱がされてしまった。

嫌だ、嫌だ嫌だ…私の身体に触らないでよ。

恐怖心と不安に涙が溢れて止まらない

「質問の答え、俺は君の幼馴染みだよ」

ずっと好きだったから会いに来たら男が居た

そんな事をいいながら私の身体を撫で回す。
お腹辺りをなぞって首筋にキスを落とされる

幼馴染みだとわかってどうしたらいいのか分
からない。でも出水以外に触られたくない。

涙は相変わらず私の頬を流れて止まらない。

抵抗するが虚しく、やめてもらえない。

すると突然ガチャリと乱暴にドアが開いて部
屋に出水と米屋、迅さんが入ってきた。

すると男は私から退き、部屋から出ていく。

皆がこっちに来て拘束を解いてくれる。
その事に少し安心してまた涙が溢れ出る。

床に散らかっていた私の服を迅さんが取って
来て着せて、水を飲ませてくれた。

そして迅さんと出水は男を捕まえに行くと
言って急いで家を出ていった。

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作者名:Akina*uralu* | 作者ホームページ:http://uralu*akina*  
作成日時:2018年1月8日 2時

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