俺らのプロデューサーの対応事情【あんスタ】【A3!】

塩と砂糖が二粒 ページ2

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「月永さん。サビ前の回る際のステップに少し乱れがありました。多分疲れからなので少し休憩してください

瀬名さんは終わる前に油断してるのか若干フリが大雑把になる時があります。それからお腹から声が出てない部分がありますよ。その音程は苦手らしいので後で練習しましょう」


私は、彼らとは仕事の関係を築いている
あんずちゃんは仲間や後輩、友達として接しているが私はそうは出来ない
何故なら彼らをプロデュースするだけが私の来た意味と、予め先生から言われているからだ


先生はきっと私にそれ以上を望んでいない
アイドル達もそうなのかは知らないけど、今までこの対応に不満を言わないならそうなんだと思う


なら私は、彼らの望む『プロデュース』をする『プロデューサー』に成ると決めた
確かにあんずちゃんが羨ましい時もあるけど、私には彼らがいるから
心を支えてくれる皆がいるから、頑張れる

だから今日も私は、皆の望むプロデューサーとして皆を輝かせる為に頑張るんだ

「今日は此処で終わりましょう
皆さん、お疲れ様でした」



だから私は気づかない
アイドル達の、彼らの本音を







「んあー！！またAの笑顔とか見れなかったー！」
「せっかく三人の時間つくったのに話も出来ないとか……チョ〜ウザイんですけどぉ！？」



「セっちゃんと王さま、ずるい…
俺もAのプロデュース受けたかったのに…」


彼女のいなくなったレッスン室では、暫く三人の声が止まなかった
それは彼女が知らない彼らの本音なのだが、彼女は気づかない

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