君と、ずっと一緒。〜二度は帰らぬ＿＿＿〜 - 少女レイ - 【AMPTAK】【ちぐあと】

- XIV - ページ15

Mz『あっとがいつの間にか俺のスマホにちぐの電話番号入れてたらしくて…ｗなんでだろうな?
………まるで、このことを暗示していたような…』

Tg「……」


今、こんな状況じゃなかったら
「あっとくん何してるのｗｗｗ勝手すぎじゃんｯ…ｗｗｗ」と、笑っていたはずだった。
俺は、「そうなんだ」の一言も言えなかった。


Mz『……この電話出るってことは、学校行ってないよな?ｗ』


まぜたんは、前より声のトーンが落ちていて、かすれていた。
まぜたんも、辛いはずなのに…
無理やり、明るくしているまぜたんの声を聞くのがつらかった。かなしかった。


Tg「……うん、行ってない…あ、まぜたんは…?」


俺と同い年なのであれば、まぜたんも学校のはず。
……だったら、まぜたんも…


Mz『…俺も休んじゃったｗ…まだ、心がついていけてないってゆーか…ｗ』

Tg「……」

Mz『…あっとと仲良かったもんな?つらいよなｯ…ショックが、大きいんじゃないかッて思って、
電話したんだけど…急にごめんね?』

Tg「ん〜ん、大丈夫…」


こんな状況で、ほかの人を心配してくれるまぜたんが、すごいと思った。


Tg「(俺なら、絶対無理だなぁ…ｗ)」

Mz『……ありがとね、電話出てくれて』

Tg「……」


俺は、もう答える気力すら残っていなかった。
そう、思ったとき。


Mz『……ねぇ、ちぐ。今から会わない…?』

Tg「ぇ…なんで…」


俺がそういうと、「あ、ごめんｗ」といいながら説明してくれた。


Mz『会いたくないんだったらいいけど…独りで抱え込んでてもだめだと思うし、
辛いって思ってるんだったら、誰かと一緒に居たほうが和らぐかなぁ…って』

Tg「……」






Tg「会いたいｯ…」


正直、独りでいるのはつらかったから。
…誰かに、話を聞いてほしかったから。


Mz『りょーかい、俺たちが最初に会ったコンビニで集合な』

Tg「うん…」


電話を切り、あの日…俺が狂ってしまった日に行ったコンビニに、スマホと財布を持ち、行った。



目の前には、目を赤く腫らしたまぜたんがいた。
そりゃそうだろう。大切な幼馴染が亡くなったのだから。泣くに決まっている。


Mz「こっから俺の家来る?歩いてすぐだし」


俺は、静かにうなずいた。



ついていくと、まぜたんの家らしきところについた。てかそうだった。


Mz「ど〜ぞ〜」

Tg「…お、お邪魔します…」


結構な広さだった。とてもきれいで、まぜたんによると、4月に引っ越したばかりなんだとか。


Mz「あっとにも来てほしかったな…」


あの時ぐらいには、まぜたんとも連絡を取っていなかったらしい。


Tg「……あっとくん、話してなかったんだ…」

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