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ひとつ小さな声が漏れた。
青い宝石のような瞳が雫を湛える。
啜り泣く声と、ポタポタという雫が床に落ちる音だけが二人を包んだ。
貴「何度も何度も逃げ出したいと思った。
ずっと…5年間ずっと。
苦しくて 痛くて 辛くて 怖くて。
でも全部私が決めたことで…全部私が選んだことだから、助けてくださいなんて言いたく無かった。
そんな事をして愛想を尽かされるかもしれないのが怖かった。突き放されるのが怖かった。
……もう何も残ってない。
家族も友達も、どこに居るのか…生きているのかすら分からない。
この居場所を失ったら私は独りになる。そんなの嫌。
だから必死に訓練して、戦って、強くなって…。
そうすれば、私に価値があると証明できる。
価値があると証明できれば、そうすれば…私はもう二度と独りぼっちになんてならない。
誰も、私を置いていかないと…思ったのに」
私が大切に思った人たちは、みんな私を置いて逝く。
貴「……どうしてっ…」
私に「生きろ」と残して消えていく。
貴「どうして…！」
私も、生きていて欲しかったのに。
貴「私を…たすけて」
翠と碧が交わる。
貴「ずっと傍に居るって約束して。
絶対に消えないと誓って」
隠し続けた想いが涙と言葉になって溢れ出た。
大粒の雨となって降り注ぐ。
貴「────私を……独りにしないで…！」
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水無月碧音(プロフ) - ピペットさん» ありがとうございます！続編へ移行しますが、これからもよろしくお願いします！ (2020年4月10日 15時) (
レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
ピペット - 始めから読んでいますが感動の連続でした。この後の展開も楽しみです。これからも頑張ってください！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: 0435408fb3 (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - ユキさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです(*^^*)完結までどうぞよろしくお願いします (2020年3月18日 10時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - この小説は数多くある小説の中でもダントツに好きな小説です！！こんなに長く続けて頂きほんとにありがとうございます！！また5期？の進撃の巨人もよろしくお願いします！ (2020年3月18日 9時) (レス) id: 40bc579dd3 (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 羅天心@らてんしんさん» やっと載せられて良かったです笑ありがとうございます笑笑 (2020年3月17日 17時) (レス) id: 9308ec7c9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水無月碧音 | 作成日時：2019年7月16日 21時
