7 ページ8
「なんじゃお主ら。こんな暗い部屋でそんなものを見続けていたら視力が落ちてしまうぞい。」
「それがもう落ちてんだよなぁ。」
「ことりいま視力なんぼだっけ？」
「0.2とか3ぐらいじゃね。」
「やば。」
「むしろなんでお前ら視力落ちてないんだよ。私と同じような生活送ってるくせに。」
「ほら、わしって吸血鬼じゃから。」
「ほら、僕って大天使だからさ。」
「「まふまふだまって。」」
「酷いっ！！」
目の前でぽんぽんと進んでいく会話についていけず、ポカーンとしていたあんず。
それにことりが気付き、声をかける。
「零、そこの子は？」
自分が呼ばれていることに気が付き、ピンと背筋を伸ばすあんず。
随分緊張しているようだ。
「あぁ、あんずの嬢ちゃん。こいつらに会うのも久しぶりじゃったからつい。」
頬をかきながら、すまんのぉ。と謝ってきた朔間さん。
「紹介しよう。ことり、こちらは立花あんず。先日のDDDでTrickstarに勝利をもたらしたプロデューサー第ニ号じゃ。」
朔間による紹介に謙遜しながらも、「よっよろしくお願いしますっ」と、ことりたちに頭を下げるあんず。
それに対し、
「ほー君がねー…。」
「……zzZ」
「ちょっそらるさん寝ないでくださいよ！」
ことりは品定めでもするかのようにあんずの頭の先から足の先までを眺めつくし。
そらるはまるで興味ないとでもいうかのように眠りはじめ。
そのそらるにもたれかかられ身動きがとれず、必死に起こそうとするまふまふ。
一言でいえばカオスである。
「ま、こんなきたないところに上がらせるわけにもいかないし、ついてきなよ。」
唐突に立ち上がったかと思うと隣の部屋に入っていくことり。
くっくっく…と笑いながら後に続く朔間。
まって！！ねえ！！おいてかないで！！？と騒ぐまふまふ。
あんずは、これが本当にfineと張り合うようなユニットなのかと疑いつつ、まふまふに会釈をしてことりたちを追いかけていった。
あんずが隣の部屋に入って、ドアが完全に閉まったころ。
「…。どう思います？彼女。」
「んー、まあ媚売ったりはしなさそうだし、実際実績もあるようだし、大丈夫そうじゃない？」
「でもっもし猫を被っているだけだとしたら…。」
「まぁ、あの子が何をしようと関係ないでしょ。俺たちは」
俺たちの大切なものを守るだけだよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2021年2月7日 2時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
Toy(プロフ) - 心愛さん» ありがとうございます！！ (2018年12月13日 20時) (レス) id: dbe570c90d (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - 更新楽しみに待ってます！ (2018年12月13日 18時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - Toyさん» 確かに椚先生そういうタイプかもw てかレオくん大暴走してますなwww夢主もファイト〜w (2018年8月30日 10時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
Toy(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» うわぁぁぁぁぁぁぁん嬉しいありがとうございまーす！！多分椚先生は自分に不都合なことがあると相手をすかさず丸め込んで思う通りに動かすタイプ。頑張ります！ (2018年8月7日 18時) (レス) id: dbe570c90d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Toy | 作成日時：2018年3月11日 19時
