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『夢ノ咲学院フェスティバル』 略して『夢フェス』
夢ノ咲学院に所属しているアイドルはもちろん、OBのアイドルも出演し、一週間かけて行われる大規模なフェス。
恐らく、いや、間違いなく、アイドル業界きっての一大イベントとなるであろうこのフェス。夢ノ咲学院プロデュース科としては当然プロデューサーとして参加する。しかし、慣れてきたとはいえまだまだ素人。しかもプロデュース科は一人しかいない。私がミスすれば全てが崩れる。そんなプレッシャーに押しつぶされそうになっていた。
この企画が出たのは先週。開催は三ヶ月後。三ヶ月なんてまだまだじゃん、と思うかもしれないが、いつもの倍以上のプロデュース、学院内のユニットの参加受付、衣装の作成・発注、OBたちへの参加オファーなどなど。一見少なそうでも数が尋常ではない。生徒会や職員たちも手伝ってくれるとはいえ、かなり厳しいスケジュールだ。
現に企画が決定した翌日から、学院内はてんやわんやである。
普段はあまり関わらないユニットからもプロデュースの依頼が大量に舞い込んできて、それだけでも手に負えないのに、フェスに関する会議に出席しなければならないし、フェスの準備期間中に別のライブがあるのでその準備もしなければならない。準備期間だからといって授業は普通にあるので、予習や課題もしなければならない。
目の回るような忙しさに、既に睡眠が足りていない状態である。
そんなある日、椚先生に呼ばれて職員室に来てみると、
「忙しいところ申し訳ないのですが、あなたにひとつ仕事を頼みたくて。」
「は、はあ。なんでしょう。」
そう聞くと先生は紙束をとりだして私に見せた。
「これは夢フェスの参加申込書をまとめたものです。今回は学院の生徒全員が参加することになっているのですが、まだ提出していないユニットがありまして。それをあなたに回収してきて欲しいんです。」
渡された資料を流し読みしてみる。
先生はそういうが、パッと見、ユニットは全て揃っているようにみえる。
「先生、どのユニットが未提出なんですか?全ユニットが提出しているように見えますが…。」
そういうと椚先生は一瞬怪訝そうにしたあと
「あぁ、あなたが来てからは出てきてませんでしたからね。」
と納得した顔をするものだから、何のことだかさっぱりだ。
何も分からず首をかしげていると、先生は3枚のプリントを見せてくれた。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2021年2月7日 2時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
Toy(プロフ) - 心愛さん» ありがとうございます!! (2018年12月13日 20時) (レス) id: dbe570c90d (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - 更新楽しみに待ってます! (2018年12月13日 18時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - Toyさん» 確かに椚先生そういうタイプかもw てかレオくん大暴走してますなwww夢主もファイト〜w (2018年8月30日 10時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
Toy(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» うわぁぁぁぁぁぁぁん嬉しいありがとうございまーす!!多分椚先生は自分に不都合なことがあると相手をすかさず丸め込んで思う通りに動かすタイプ。頑張ります! (2018年8月7日 18時) (レス) id: dbe570c90d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Toy | 作成日時:2018年3月11日 19時