鬼が四匹 ページ5
そんな日々が続き、流石に疲れ、口数も減ってしまった頃
いつものように男の子と共に繰り返される殺戮に耐え、時間が過ぎていった
そしていつものように男の子と話す
いや話すはずだった
その日は何故か別の場所に連れていかれた
頭がパニックになりながらついていくも着いたのは
「神輿…?」
これから何処に連れていかれるんだ
そんな考えと共に浮かんできたのは男の子の事
もう…会えなくなるんじゃ…
そう思うと思わず後ずさりしてしまい、その様子を見ていた近くの人間が
「おい、さっさとのれ…ッ」
ばっとふりむき思わず牢に戻ろうと走り出す
あれほど、出たかった牢に
どれだけ辛くても、痛くても
私は、あの子と離れたくない
逃げなきゃ
「はぁ…ッはッ…はぁ…ッ……うあッ」
「いッ…」
転んでしまった拍子に足を思いっきり挫いてしまった
たたなきゃ
そう思うも上手く立ち上がれない
挫いているからというよりも疲れが限界なのかもしれない
ご飯なんて連れてこられてから一度も食べていない
そもそもろくに歩けもしないのに
人間達もすぐに追いついてくる
トンッ
すると何かが手にぶつかった
それを見てみると草に隠れていて分かりにくいがどうやら扉のようなものを見つけた
取っ手に手がぶつかったのだ
「お…!あ…う………」
人間の声が近付いてくる行くしかない
ドアをゆっくりと開けて中に入った
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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2019年2月22日 21時