鬼が二十七匹 ページ28
「ひっ…ひいィィィ」
その松陽の表情、行動に恐れをなし役人達は情けなくもその場から逃げた
「…松陽」
「やれやれ 教え子達は巻き込まないように皆家に帰したつもりでしたが
こんな所にもまだ残ってましたか
悪ガキどもが」
そういう松陽はさっきとは打って変わっていつもと同じ表情で笑った
「でも すいません道場破りさん
破るにももう道場も学舎もなくなっちゃいました」
「心配いらねェ
俺が破りてェのは道場じゃねェ
アンタだよ
松陽先生」
晋助は持っていた刀をトンと肩に乗せ、そう告げる
「先生
我等にとっては先生がいる所なら野原であろうと畑であろうと学舎です」
「それにアンタの武士道も俺達の武士道もこんなもんで折れるほどヤワじゃないだろ」
そういわれ、松陽は目を見開く
「……やれやれ銀時
こりゃまた君以上に生意気そうな生徒を連れてきたものですね」
そういうと銀時は鼻クソをピンと飛ばし少し楽しそうに言う
「そうだろ」
「そうですか
では早速路傍で授業を一つ」
松陽はそういうと三人にげんこつする
ゴッゴッゴッ
「ハンパ者が夜遊びなんて100年早い」
「松下村塾へようこそ」
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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2019年2月22日 21時