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鬼が十匹 ページ11

その日洗濯などの雑用も大方終わり、虚の部屋を覗くと虚が荷物を纏めていた



「虚…?」



「A丁度良かった。ここを出るので今すぐ荷物を纏めてください」



「え?」



虚はそれだけ言うと私の手を引き、私の部屋へ行く



「待って待って朧はどうするの
朧にはもう伝えたの?」



「いいえ、あの子に言ってもきっと反対されてしまいますからね」



言われた通り、荷物を纏める



「どうして急に…」



もちろん、きみが決めたことならついていくけれど・・・



そう聞くと虚は私の目をしっかりと見据えながら



「死しても償えぬ罪があろうとも
私には生きて諍い続けることは出来る。
私も戦いたいんです私の中の(死神)と」



「…勿論!!私も手伝う!」



笑いながらガッツポーズすると虚もニコッと笑って頭を撫でてくれた



「さて、準備も出来たところで朧も呼ばないとね。」

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2019年2月22日 21時

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