¨ ねこうさ ¨ なお隣さん

ほっとけないお隣さん Side D ページ3

お隣さんが越して来てから2ヶ月が過ぎた。



あれ以来、お隣さんには会っていない。


悪いことしたなって、これでも結構反省してるんだけど、あそこまでバッサリ言われちゃったら、謝りに行っても追い返されそうだし…。



この2ヶ月間、一度しか会ったことのないお隣さんのことを考えては、ため息を一つ…これの繰り返し…。



大貴「はぁ…」



ボーッとそんなことを考えながら車を走らせること数分、あっという間に自宅に着いた。








大貴「あ…！」



郵便受けのとこで、たまたま出会った
今、俺の頭を独占中の彼女。




大貴「こ、こんばんは！」

『あー…こんばんは』

大貴「あの…こ、この前はほんと…((＿＿バサバサッ！！




『……はぁ…』

大貴「…え？」




この前のことを謝ろうとした瞬間
お隣さんが郵便受けを開けた。



すると、ものすごい量の手紙が雪崩れて来た。





『はぁ…またか』

大貴「えっ？えっ？！…これは？」

『……ストーカー』

大貴「はぁっ？！」

『何ですか、いきなり大きな声出して。
見てわかる通り 大量に愛を囁き、定番の盗撮写真が同封されている、ストーカーさんからのラブレターですけど？』

大貴「何でそんなに冷静なんだよ！！」

『慣れました』

大貴「んなことに慣れんな！！！！」




ん？待てよ、今盗撮写真とか言ってた？
それってあれでしょ？入浴中とか…お着替え中とか………。




大貴「ちょっと来て」

『なっ、何ですか？！』



盗撮されてるお隣さん…ほっとけないです！




『あぁー…、私の家はあっちです！』

大貴「わかってるわ！！俺の家に行くんです！！」

『はぁっ？！…ゆ、誘拐！！！！！！』

大貴「いいから黙って着いてくる！！」

『…え、えぇー……』



なんで、そんな真顔でカメラ仕掛けられまくってる家に帰ろうとするわけ？
普通、怖くなるもんでしょっ？！







・







・








大貴「いつからですか？」



ソファーに座らせ質問開始。




『……前の家の時からだから……2年前くらいですかね？』

大貴「はぁっ？！警察は？」

『友達がうるさいので、行ったには行ったんですけど、犯人の手がかりないですし、心当たりもないので どうしようもないと…』

大貴「引越した理由もストーカーが原因？」

『違いますよー、職場がこの近くになったので仕方なく』

大貴「………そこ、普通はストーカーが理由で引っ越すんじゃねーの…？」





なんか変だ、お隣さん。





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