No.103 ページ15
どれくらい泣いてしまっただろう。
ゆっくりと顔を上げる。
ぽ｢落ち着いた？｣
『うん…。』
ぽ｢俺でよかったら聞くよ？｣
いつもとは違う優しい笑顔のぽこた。
『夢なんだけど………。
どうしても壁が超えれないの。
大きくて高くて…。
揺るぎない意思も知恵も
情熱の光ももらった。
けど、翼のない私には
飛び越えることが出来ない………。』
そう言ってまた、涙が出そうになり
ぽこたの胸に顔をうずめる。
そんな私を撫でながら話し出した。
ぽ｢翼なんかなくたって壁は飛び越えれるよ
それにはなにが必要だと思う？｣
彼の得意そうな声が聞こえてきたので、
私は彼を見上げて首を横に傾げる。
ぽ｢それはね
勇気だよ。
ほら、見てごらん。｣
周りを見渡すと
さっきまで薄らオレンジであった空は
気づけば
海と空とが分からないくらいのオレンジ色に染まっていた。
ぽ｢この、黄昏時のオレンジ色や黄色。
なんだか
そう遠くを見ながら言う。
確かに、ただ、オレンジの単色ではなく
波の揺れで様々な色を出している。
ぽ｢ねぇ、Aちゃん。
Aちゃんに俺の勇気分けてあげるよ。｣
そう言うと
左手首から黄色い石がはめ込まれた
二つのバングルのうち
片一方を私の左手につけてくれた。
ぽ｢この石はトパーズ。
昂る勇気って意味だよ。
ほら、夕やけ色にそっくりだろ？｣
そう言ってニカッと笑うぽこたを見ると
つられて笑顔をになる。
.
その瞬間
,
彼と私の距離は0になり
彼は私の鼻先にキスをした。
びっくりして固まっていると
彼はいつもの調子で
ぽ｢さあ、夕飯の準備をしようか。
ほら、顔洗っておいで。｣
彼は厨房へ戻っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もある - ぽこたカッコいいよおおぉおぉぉ!!! 優しすぎる(^q^*) でも個人的には,みーちゃん&こまん君が好きかn((((殴 (2016年3月28日 14時) (
レス) id: 70b9dc3167 (このIDを非表示/違反報告)
かにゃ(元かなで(*´ω｀*))(プロフ) - 更新！キタコレ！←ぽこたんかっこよすぎか！！！！(笑)こんなことされたら泣いちゃいますね(笑)あと、猫って癒しですよね。←飼いたいけど飼ったら家のインコが喰われる…。(笑)これからも自分のペースでいいので頑張ってください(*´ω｀*) (2016年2月29日 22時) (レス) id: 5834e46914 (このIDを非表示/違反報告)
伊邪那美(プロフ) - かにゃ(元かなで(*´ω｀*))さん» レス遅くなってごめんなさい！数学も英語も消えればいいと思います(真顔)理系選んじゃったのほんとに後悔ですよｗｗｗ猫ちゃんたちの正体は次の次位で明かされますよ(・∀・)ﾆﾔﾆﾔ (2016年2月29日 20時) (レス) id: d5842a8beb (このIDを非表示/違反報告)
かにゃ(元かなで(*´ω｀*))(プロフ) - 伊邪那美さん» テスト辛いですよね…(´д｀|||)数学の公式とか「こんなの将来使わないし！」ってなりますw屋根の上に来た猫ちゃんたちってもしかして猫好きお二人の飼い猫だったりしますか！？←(一応名前は伏せておきますwネタバレになっちゃうかもなのでw) (2016年1月17日 22時) (レス) id: 5834e46914 (このIDを非表示/違反報告)
伊邪那美(プロフ) - かにゃ(元かなで(*´ω｀*))さん» あけましておめでとうございます(∩´∀`∩)ですよねぇ。受験生でもないのに週一で週末にテストって有り得ないですよね(^ω^#)頑張りましょうｗｗｗはいｗｗｗマイペースで書かしてもらいますｗｗほんとにいつも読んでくれてありがとう！良かったら読んでねｗｗｗ (2016年1月17日 20時) (レス) id: d5842a8beb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：伊邪那美 | 作成日時：2015年12月9日 21時
